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木洩れ日の森から

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2006年 06月 03日

改修工事の始まり

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1999年3月
いよいよ「私の森」の改装作業の始まりです。
金曜日の夜、仕事を終えてPM 9:30 自宅をスタート、うまく行って約3時間で小淵沢インター、そこから約5分 0:30友人宅に到着。
私たちに与えられた時間は週末のみ、手際よくやらなければ中途半端な状態で帰らなければなりません。

まず手始めに、有刺鉄線の撤去、鹿よけのためでしょうか、周囲にはびっしりと有刺鉄線が張り巡らされています。
3月の後半に降った雪がまだ15センチばかり積もっていいます、雪の中の作業は思ったよりかなきついものがあります
家内は15分くらいで根を上げてしまい後は、私一人の作業となります。
それでもなんとか一日半で大半の撤去を終えることができました、体は冷え切っていますけど。

次なる問題は、この古い建物をどうするのか。
正直言って土地は手に入れたもののそれで精一杯、とても今すぐ建築に取りかかるだけの余裕はありません。
しばらくは、友人宅をベースキャンプとして「森」の手入れ三昧のつもりでいたのです。

家内は、古い建物を早く撤去するつもりで居ます。確かに約30年前に建てられたこの建物は、アプローチの階段及び玄関へ通ずるウッドデッキが腐り今にも崩れそうです。
また建築当時は夏専用の山荘として設計されていて断熱材がとても少なく、冬を越せるとは到底思われません。やはり撤去するしか無いのでしょうか。
またしても友人夫婦のご登場です。
お二人のご意見は、「このままでは冬を越せないが、少し手を入れて夏の間だけでも使えれば何かと便利ではないか、又このあたりの建物は凍結のため基礎が深く解体撤去するにもかなりの費用がかかる」。
とのこと
やって見るか・・・、恐る恐る建物に入り現地調査。
確かに相当古いですが建築当時の図面も残っていますし、何とか成るかもしれません。
それが私の印象でした。しかし家内はまだ半信半疑、冷たい視線を向けています。

そのころ私も仕事柄(展示・ディスプレイ関係)日曜大工には少々自信は有りますが、工事を始めるためには本格的な電動工具が必要となります。
次の週末、「森」詣では一旦お休み、「ジョイフル本田」(千葉・茨城に展開の巨大ホームセンター)にて工具、資材の購入となりました。
大工道具から電気工事用の道具、土木工事用の機材などなど大量に調達、車に積み込み(当時は、まだセダン)いざ出陣。

まず急ぎは、アプローチの階段及び玄関へ通ずるウッドデッキです。これが出来なければ中にも入れません。
折り悪く当てにしていた友人が近所のワンコに指を囓られ負傷、急遽いつも仕事関係でお世話になっている会社の社長に応援を要請、材料の仕入れ・運搬を依頼します。



1999年4月
何としても4月中にウッドデッキを完成させなければ、ゴールデンウイークでの集中工事が出来なくなってしまいます。
私たち[週末大工」にとってゴールデンウイークはまとまった工事の出来る貴重な休みです。
AM9:00社長が2×4の材料を運び込み、木取りをしてくれた大工さんも応援にきてくれました、いよいよ工事開始です。
崩れかかった既存のデッキをチェーンソーで解体切断、これは後の焚き火用にストックします。
既存の基礎を使用し、柱を立て梁を組み、階段を設置、手摺りを付け、床板貼りです。
やはり3人居れば仕事も早く、午前中には手摺り付けまで粗方終わり、午後からいよいよ床板貼りです。

家内がお昼に小淵沢駅で駅弁を買ってきました。
TVの番組企画から生まれたと言うこの駅弁「元気甲斐」、なかなかの物であります。

改修工事の始まり_d0082305_10143683.jpg
午後からは、応援部隊も引き上げ二人の作業となります。
日頃現場での監督はするものの、材料の運搬、玄翁での打ち付け作業は私にとっては重労働です。
夕方一応の区切りがついた時には、足腰たたない状態です。
車で2、3分のところにある温泉(鹿の湯)に這うようにしてたどり着き、すんでの所でギックリ腰を免れれました、後は自宅に帰っての鍼治療
1999年5月
いよいよゴールデンウイークです。
と言っても遊べる訳では有りません、いよいよ室内の改装工事の始まりです。
1階部分が約6畳の吹き抜けの洋間と6畳の日本間が二部屋、トイレ、バスルーム、キッチン
2階部分に6畳位のロフトと屋根裏倉庫、そして出窓と若干の書斎?スペース、これが現在の構成です。
そこでまず、1階部分の洋室と日本間の壁を取り払い、一部屋とする事にしました。
これで少し広いスペースが確保できそうです。
事前に図面でチェックしていたので中央に柱が一本残るだけで無事壁の撤去成功、見違えるような広さに夫婦顔を見合わせニヤリです。
ここまでくると家内も何とか成るのでは、との希望的な思いからか積極的に作業に参加してくれるようになりました。
そして、散歩がてらやってくる友人夫婦も日に日に変わる状況に手を叩いて喜んでくれます。
元々洋室と日本間のため、の床の段差を5.5mmの合板で合わせ、いよいよの床貼り。
しかし、いずれ建て替えねばならず今は出来る限りローコストに徹しなければならない悲しい経済的事情。
そこでフローリングは、フローリングでもフローリングカーペットを採用、6畳用3本購入します。
フローリングカーペットと言えどもこれがえらく重いのです、友人と二人でやっと搬入。
下地のコンパネの上に2mmの断熱シートを敷き詰め、その上にフローリングカーペットを床用両面テープとパネル釘で固定しながら貼ってゆきます。
中央に残った柱(本来、壁の中に隠れていた)を取り込みながら貼ってゆくのですが、物が6畳も有るので夫婦二人四苦八苦しながら二日がかりでやっと完成。
用意した6畳もの3本で残りはわずか30センチ角一枚きり。CADで散々「木取り」のシュミレーションをやった成果でしょうか。

この時までは、友人宅の居候大工であ有りましたが、いよいよこの日から我が屋の二階のロフトに引っ越しです。

とは言えまだキッチンが使えません、キャンプ用具の再登場

出来たてのデッキでのクッキングでです。
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                              HP「木洩れ日の森から」より転記いたしました

by takibiyarou | 2006-06-03 00:03 | 木洩れ日の森


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