2006年 06月 10日
ノエルは1999・12月25日 そうクリスマスにやって来ました。 そのノエルも2003の今年で4歳となり、そしてもうすぐ5回目の記念日です 「クリスマス」 ノエルとの出逢いを、少しお話してみましょう 1999/10月のある日 仕事から帰ってくると家内がニコニコしながら、今日ご近所のクリーニング屋さんの奥さんに誘われて シェルティーのブリーダーさんの所に子犬を見に行った話をしてくれました。 とてもかわった色の子犬がいて、その子がとってもかわいかった事 その色が「バイブルー」と言って凄く珍しい事 その子の歯が少しだけ出ているために、ショーには出られないらしい事 そしてそれを承知で飼ってくれる里親さんを捜している事、等々 何かに取り憑かれたように話す家内を、犬のことなどこれっぽっちも頭にないわたしは 「はいはい」と適当にあしらっていたのです。 そして11月6日 この日は、八ヶ岳で友人の主催する恒例の行事「ふいご祭り」、ご近所のアーティストをお招きしてのパーティーです。 飲んで騒いでそして二次会、友人の別宅のピアノを囲んで懐かしの唄を皆さんと楽しみました。 ところが、この席でご近所の友人の新進気鋭の画家ご夫妻が犬を飼いたいとの御発言。 そこで、家内が先日見てきた子犬の話を持ち出しました。 画家ご夫妻は大変乗り気で、後日家内がもう一度ブリーダーさんの所に行って来る事にったのです。 子犬の魅力たるや大したもので、二度目に子犬を抱いてしまった家内は、もうメロメロ 家内曰く、犬は相性があるから自分が可愛いと思っても画家ご夫妻と合うかどうか解らない、もし、もし、ダメだったら 「家で飼っても良いですか?」 ・・である。 これにはさすがに面食らいましたが、しかしこの時から「家で犬を飼う」という事が、なぜか現実の響きを持ち始めたのです。 幸か、不幸か、この子犬と画家ご夫妻とのお見合いはうまく行き、後にお山でノエルの最初のボーイフレンドとなりました。 うまく行ったのは良いけれど、収まらないのは家内です。 家には子供がおりません、やはり寂しい思いをしてきたのも事実です。 幸い家は、集合住宅ですが何年か前に規則を変えて、ペットOKとなっていましたので思い切って犬を飼う事に決めたのです。 ですが、一つ条件を出しました 「黒のラブラドール」です。 私はこれまで犬のことなどまるで考えたことなど有りません、その私が「黒のラブラドール」という条件を出したのです。 それには訳があるのです。 今にして思えば、とんでもない無知そのものなのですが、その頃の私にはそれしかすがる経験がなかったのです。 れはかなり昔、新宿駅のJR切符売り場での出来事だったと思います。 いつもながら私の前には5、6人の人が並んでいました、そして後2人くらいになったときです 私の足が何か暖かい物に強くお押されたような感覚を覚へ、少し後ろに退きました。 するとどうでしょう そこには真っ黒なラブラドールが居たのです!。 唖然とする私を後目に、「ごめんなさいよっ!」と言うようにそのラブラドールはパートナーを、私の前に誘導するのです。 それも一番前ではなく、一番後ろでもなく、あと二人(その時はもう一人になって居ました)という所に。 (この盲導犬の名誉のために書き添えますが、けして不愉快な行動ではありませんでした それどころか廻りの人々の暖かい視線に、この盲導犬は少し得意げですらあったのです。) この経験が私に、犬を飼うなら「黒のラブラドール」という、とんでもない事を言い出させたのです。 ラブラドールがみんなはじめから、盲導犬の様におとなしく賢い訳では無い事などこの時私は考えもしませんでした。 私は昔からペットショップが苦手です。 決して動物が嫌いなわけではありません、ただ怖いのです、・・・自分自身が。 あのつぶらな瞳で見つめられると、もういけません コマーシャルではないですが直ぐにでもローンを組みたくなってしまいます。 そこで前出のクリーニング屋さんにご相談したところ、近くのお屋敷(某議員さん宅)でちょうど 「黒のラブラドールが生まれたとの話を聞いているので貰ってあげますよ」とのこと。 ウキウキ、ソワソワ、それからというもの、何かに付けてはラブの話です。 そして週末、この頃には山荘の改装工事も一応めどが立ち、少しゆっくりと山の週末を楽しむ余裕も出来た頃です。 日課のように朝、友人とその飼い犬3頭(サンタ・モニカ・まるこ)といつもの散歩に出かけ「こんど家に犬が来たらよろしくね」と早速お願いしていました。 ところが、久々の連休を八ヶ岳で過ごした私たちを待っていたのは、一本の留守電だったのです。 「クリーニング屋さんの○○さんから子犬を貰ってくださるとのお話を聞いて、何度もお電話したんですが・・・」 「ずーっとお留守で・・・他にも子犬が欲しいと言われる方が居られますので、今回はそちらにお譲り致し す」・・・・・・・ ガ ー ン ! ! で す。 しかしもう頭の中は「黒のラブラドール」で一杯、もうどうにも止まりません。 仕事に出かける前に、家内にネットで黒ラブラドールのブリーダーさんの検索と問い合わせを頼みました。 その日仕事から帰ってくると、家内からのメモがあり、3ヵ所のブリーダーさんの所に黒ラブラドールの子犬が居ます、電話で交渉して下さい。とのこと。 早速電話しましたが、どのブリーダーも親犬の自慢話ばっかりで「何か違うな」との印象ばかりでした。 家内に、「親がアメチャン?らしいけど」と言うと 「ヘェー?アメチャンねー? それなぁーに?・?・?」 「なんだろうねぇ??・・・」 そんな情けない会話を交わしながらも、もう一度探し直す事になりました。 今までは、直ぐにでも取りに行けるよう近場で探していましたが、今度は少し範囲を広げてみましたところ 山梨県の「ランドスケープ」いう小さな犬舎にたどり着いたのです。 電話したところ「女の子が一頭居ますよ!」とのこと。 早速交渉と思っていましたら、先方のから色々と質問が相次ぎます 今までのブリーダーと違いこちらでは、まず面接から始まるらしいです、飼う環境を確認しないと先に進めません。とのこと。 「家族の一員として室内での生活で無ければお渡しできません」とも言われます。 しばらくお話している内にこのブリーダーさんがいかに犬が好きか、また大切に思っているかが伝わってきて 犬のことをほとんど考えていなかった自分が恥ずかしくなり、是非こちらで子犬をお願いしようと決心したのです。 電話を切る寸前、やっとこちらからお値段のお話を切り出し交渉を終えることが出来ました。 約束は、「2ヶ月間は親元で育てますのでお渡しできません、12月の25日以降にお渡しできます」 この2,3週間の待ち遠しいこと。 犬の飼い方の本を買いあさり、大型犬用の一番大きいケイジを準備し、指折り数えたクリスマス こんなにクリスマスが待ち遠しかったのは、何年ぶりだっでしたでしょうか? 12月25日 この年は23日から八ヶ岳に滞在しておりましたので、小淵沢インターに入り一路子犬の待つ甲府昭和に車を走らせること約30分 そこから一般道にてランドスケープ犬舎ヘ。 早速子犬と対面です。 子犬の名前は、車の中でクリスマスに家に来るのだから「ノエル」にしょうと決めていたので、「我がノエル」とのご対面です。 広い芝生のお庭でウッドデッキの日だまりに、何頭かの子犬たちが気持ちよさそうに寄り添って眠っていました。 ノエルはその中でも一番ちびっ子の女の子です。 ブリーダーさんから渡されたノエルは、ちっちゃいけどコロコロした元気そうな、やんちゃそうな顔の子犬です。 目の前でのオシッコにビックリしていると、「この頃は何処ででもしちゃいますよ」「食べて、オシッコして、寝る、これが子犬のお仕事です」のブリーダーさんの言葉に、「そんなもんか」と半分納得して帰路に付きました。 丁度この時私は、ギックリ腰のため家内に運転を頼み、ノエルを恐る恐る抱いての帰宅です。 車で少し走った頃からノエルがぐずりだました。 キューンキューンと鳴くその声と姿になぜだか凄く罪悪感がこみ上げてきて、何度か車を止め どうしよう、返そうか?・・・と相談したのでした。 結局私ではらちがあかず家内と交代し、やっとの思いで山荘に帰還したのです。 家内も、私もくたくたです。 後日談ですが 本当はノエルは家ではなく、軽井沢のお屋敷に行くはずだったそうです でも、」なぜかブリーダーさんが勘違いされて・・・ 我が家の家族となりました もう返品は利きません! しかしこの時はまだ、このノエルが 「Black Devil」だったとは、知るよしもありません。 「愛と戦いの日々」の始まりです・・・ HP「木洩れ日の森から」より転記いたしました
by takibiyarou
| 2006-06-10 00:06
| ノエル と セラ
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