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木洩れ日の森から

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2006年 06月 02日

木洩れ日の森を求めて

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1998年11月

インターネットで白州町の物件を探し当て、勇んで現地に乗り込みますが、場所は断崖絶壁。
もう一ヵ所は、すぐ近くに悪臭を放つ工場、意気消沈で友人宅へ帰宅とあいなります。
がっかり、ガックリの二人に友人から「県境を越えれば良い物件が有るかも知れない」との情報
なるほど、小淵沢は山梨県と長野県の県境の町です、長野県という手もあると早速あくる日見に行きます
と、すぐ近くになかなか良い売り地の看板を発見、地元の不動産屋にコンタクトを取り、当方「木洩れ日の美しい森」を探しているむね伝えます
しかし、地元の不動産屋さんは半分あきれたように「景色の良い場所ではないのですか?」
「木洩れ日の美しい森ねえ・・・そんな珍しい注文は初めてで、見当が付かないが、此のあたりは長野県の公団が仲介している物件が多く当たってみると良いですよ」
と、商売気もなく電話番号を教えてくれたのです。

1999年1月

電話で頼んでおいた資料が長野県の公団より届きます。約20物件、その中で立地条件及び金額ベースで選別します。
候補として約10物件が残りました。

1999年2月

公団の担当者と現地で落ち合い、候補地を案内してもらいます。
このあたりの2月は、年間を通して最も寒さの厳しい時期です。-15℃まで下がる事もありますが、こういった「気候の厳しいところは最悪の時期に見るに限る」そうです。
その点ではこの2月は最高であります、が、寒い、じっとして居られない位寒い。
実際この寒気の中で約10物件見をるのはなかなかつらいものがあります。まして頭に描いた森と条件が合わなければ寒さが一層応えます。
候補の中で条件に一番近い物件は現在交渉中であり、キャンセル待ちとなりました。
またがっかり、意気消沈。
最後に公団の担当者が、申し訳なさそうに「後一つ、つい二三日前に売りたいと相談がありまだ資料も作って居ませんが見てみますか、」とのこと
「しかしかなり古い家が有りさら地でないので、条件に合うかどうか?」
この際、そこにも案内してもらう事にいたしました。
今までの中では一番県境に近い場所です。
近くまで車で案内してもらった、そのとき目の前に想い描いていたとおりの森が、
思わず公団の担当者の肩ををたたいてしまいました。
「これ、これ、これです、私が言っていた森は」私の言葉に担当者は、ビックリしながら「ここです、ここなんですその場所は」。

その後の交渉は家内曰く、顔がゆるみっぱなしで「古い家が有り条件は違うが、金額次第では、考えても良い」の私の言葉に全く迫力が無く
「ああーあ、買っちゃった」と思ったそうです。
しかし、そうは言っても私たちは「よそ者」、この森が将来、永住を考えた上で最適であるかどうか、今ひとつ自信が有りません。
そこで急遽友人夫婦を招集、土地の鑑定をお願いしました。
友人は、既にこの地に約10年暮らし、気候風土にも精通しています。そして私たちと価値観を共有しライフスタイルも理解してくれています。
又奥様は建築家であります、鑑定人としてこれ以上の条件は有りません。

友人夫婦は、この森を絶賛してくれ、「私がやめるなら自分が買う」とまで言ってくれました、GO サインです。
結局、この日の内にオーナーとの交渉がまとまり、仮契約となりました。

1999年3月

市役所だの、銀行だの様々な書類・手続きを終え、晴れて3月16日本契約完了。

これで名実共に「我が家の森」となりました。
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写真は森の整備後



                              HP「木洩れ日の森から」より転記いたしました


by takibiyarou | 2006-06-02 00:02 | 木洩れ日の森


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