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木洩れ日の森から

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2014年 07月 09日

縹色



そういえば

もう何年も、服を買っていません

勿論、靴下だとか、下着だとかは、買いますけどね

親戚が紳士服屋さんですので、お義理で毎年新調していたスーツも

どうした訳だか、サイズ(ズボンの)が縮んでしまい、今では着られるものも少なくなりました、が

もうこれ以上、スーツを新調する気はございません

お仕事も第一線を退いての半隠居、スーツなど着てゆく先も限られております

それに、出来るだけシャッチョコバッタ席はごめんこうむって、おりやす

なのでお仕事着は、もっぽらジーンズとポロシャツ

こんな格好で、お客様との打合せにも失礼させていただいておりやす

ほんで持って、帰ってくるなり作務衣に着替える

この作務衣なるもの

日本の伝統的衣服かと思えば、さにあらず

その歴史は意外と新しく、どうも戦後からのようなのです

柔剣道の「道着」と「もんぺ」のコラボでしょうか

それまでの作務(寺仕事)は着物と袴であった、そうな


しかしこの作務衣、一度着ると、もう手ばなせません

楽、らく、ラク

私が愛用しておりますのは

綿の少し厚手の生地を藍染めしたもの

藍染にもいろいろと種類があるようでして

私の好みは「縹色はなだいろ)

濃紺ではなく、少し明るい青色なんです

縹色を調べてみると

本来、露草の花弁から搾り取った汁を染料として染めていた色をさすが、この青は非常に褪せ易く水に遭うと消えてしまうので、普通ははるかに堅牢な 藍で染めた色を指し、古くは青色系統一般の総括的な呼称として用いられたようだ

平安時代中期に編纂された、宮中の格式を記した法典『延喜式』の中に縹色についての記述がある。そこでは縹色を4段階に、すなわち濃いものから薄いものへ深縹、ふかきはなだ、こきはなだ)・中縹(なかのはなだ、なかはなだ)・次縹(つぎのはなだ、つぐはなだ)・浅縹(あさきはなだ、あさはなだ)に分けたものが示されている。深縹は黒味を帯びるほど濃く染め上げた藍染である。ふつう縹色といわれるものは、これらのうち中縹に該当する。

さらに、同じく『延喜式』に、浅縹よりも淡く染めたものとして白縹(しろきはなだ、しろはなだ)が挙げられている。


和の色彩は実に奥深い・・・


たまに新調しようかとネットで探し、購入するも

手元に届いた物は、やはり、濃紺

少し洗っていれば、色落ちするかとも思ってみましたが、やはり、色違いです・・・

同じメーカなのですが、ネットでは縹色は無いらしい・・・

いつものお店に出向かなければなりません


藍染、とても好きなんですが、メンテナンスが難しい

洗って色落ちするのかと思うと、さにあらず

いくら洗えど裏は新品のまま

藍染はどうやら、日焼けに弱いようなのです

いまの作務衣もそろそろ、替え時

ほんとは

柿渋染めなんか、欲しいのですが

ダライラマに間違えられると、反対されます

ならば、墨染めかとも思うのですが

どちらにしても

どうせ、生臭坊主と言ったところでしょうか、ネー


縹色_d0082305_21233947.jpg








by takibiyarou | 2014-07-09 03:55 | 雑観・雑考


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