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木洩れ日の森から

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2006年 11月 17日

風 呂 敷 包 み

笠岡でのお仕事を終え、もう一度実家へ戻ります
少し「器」を物色しようとのたくらみです

父の集めた幾つかの船箪笥を開けると、懐かしい器たちとの再会です
古伊万里の小皿がありました、なかなか使い勝手がよさそうです
信楽の花入も好みです
しばらく箪笥の探索を続けていましたら、横に古ぼけた曲がった板が立てかけてあります
父がお花の敷板に使っていた古い「水車板」、大きな水輪の側板の一部です
かなり年季の入った浮き出た木目が渋く、耐えた風雪を想わせる朽かけた水車板です
余りに長い物なのでと他に目をやりますが、つい気になります
持って帰ってどう使いましょう
掛け花入の背板に良いかもしれません
色々とイメージは膨らみます、かなり持ちにくそうですが
ぐい呑も幾つか選びましょう
風 呂 敷 包 み_d0082305_6253847.jpg
そうこうしていると母が
「これ良いでしょう」
と竹の文箱を持ってきました
知り合いの旧家から出た物だそうで幾つか有るので「あげる」と言います
そして積み上げられた桐箱や水車板を見て
「持てるの?」と笑いながら
大きな風呂敷を出してきました、「紺地に格子の柄」ちょっと小粋な風呂敷です
やはり不定形の荷物は風呂敷に限ります
でも風呂敷を使うのは何年振りでしょう、いや、何十年ぶりかも知れません
久しぶりの風呂敷包み、ちょっとわくわくしますね

かなり大きな包みとなりました
これでまた置き場所の悩みが再燃ですが、それも楽しみの一つと致しましょう


火事場泥棒よろしく
大きな水車板の風呂敷包みを抱えて帰ります

玄関の“ほんもの”の船ランプを横目に見ながら




格子の風呂敷と
   朽かけた水車板

by takibiyarou | 2006-11-17 06:26 | 雑観


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