三ヶ月ぶりの帰郷です
父の墓参りの後は母と差し向かいの夕飯
「何飲むかねー」といいながら、押入れをごそごそと探して
父の残したウヰスキーを持ち出します
床の間には父の遺骨に代わって見覚えのある壺と皿が鎮座しています
昔々、私が学生の頃に作り素焼きのままで眠っていた壺と皿を父が引っ張り出し
知り合いの若手作家「大嶋尚之氏」に本焼きを頼んでくれていたそうです
うれしはずかし、懐かしの再会、わざわざ届けてくださった「大嶋氏」に感謝感謝です
そして父の気遣いにも感謝です
緑がかった灰釉がしっとりと稚拙な作をカバーしてくれているようです
普段にでも使ってみましょうか
話はいつものように父の話、そして俳句の話から骨董の事
私はただ相槌を打ちながら聞くだけ
今日の母は馬鹿に機嫌が良く、お酒もかなり進んでいます
父をお墓に入れてほっとしたのでしょう
私も良い気持ちになりました
明日は去年焼失した家内の実家の再建工事の具合を見に行くことにしています
さて、今夜はほろ酔い加減のところで寝るとしましょう
旧白洲次郎・正子邸「武相荘」にも有るという
実家の玄関にぶら下がる船ランプ