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木洩れ日の森から

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2007年 08月 31日

西の魔女が死んだ

梨木 香歩さんの児童文学書、「西の魔女が死んだ」八ヶ岳の山麓で映画化がクランクアップ
いくつかのブログからそんな情報は頂いていましたが
しかし、今更児童文学を読む気にはなかなかなれませんでした

先日出張先の日立市のショッピングセンターの本屋さんをぶらついていたとき
偶然にこの本が目に入り一度は通り過ぎたのですが、他に目につく本もなし、買うことにしました
帰りの電車で早速ページをめくります

ストーリーは中学に上がり不登校となった少女「まい」が「西の魔女」と呼んでいるイギリス人の祖母の元
田舎暮らしの日々の中で祖母の暖かい愛情と日々の「魔女修行」に励む、そんな、爽やかなお話です

昔昔まだ電気も病院も無かった時代
それでも人々は色んな生活の知恵を生かして暮らしていました
そして、その暮らしの知恵を人々よりたくさん持っている人、色んなことを知っている人
そんな人を人々は尊敬をこめて「魔女」と呼んだのです
「まい」は大好きなおばあちゃんもその魔女の血を引くといいます

「まい」はその大好きなおばあちゃんのもとで「魔女の修業」を始めることになりますが
「魔女の修業」は早起きから始まり、規則正しい生活が基本です
その一日のスケジュールも自分自身で決めるのです、森の生活そのものが「魔女の修業」なのです
おばあちゃんはたくさんの知恵を持っています、森の知恵です
野苺を甘ーいジャムに変え、ハーブティーで虫除けを作ります
大事件が起きる出もなく、淡々と森のくらしは続きます
そして自然の中で自然とともに暮らすそんな生活が次第に「まい」の心を癒し、自立へと導いてくれるのです

読み終えた時、一陣の爽やかな風が吹き抜けます
西の魔女が死んだ_d0082305_6483331.jpg

実はノエルの森にもすこしだけ心を閉ざした子供達がやってきます
同じように不登校の中学生、別に、引っ張ってくる訳ではありません
ノエルと森に来たいと言います
どうしたことか私たちにだけは少し心を開いてくれるのです
特別の扱いはしません
早起きして森を散歩、朝食の準備を手伝って、薪割り指南
金繕いだってやらせます、温泉に浸かってお昼の用意、そして家内と少しお勉強・・・
そんな毎日がとても楽しいようです、もちろん学校に行けなどとお説教は致しません

それは自分で決めること、西の魔女と同意見です

そんなときにこの本を読みました
こんな素敵な「西の魔女」に私もなりたいと思います

「魔女」いや「魔法使い」の修業でも始めましょうか

しかしながら作務衣着た酔っぱらいの魔法使いではあまりにも様になりませんね

やはり私が目指すべきは、「壺 中 の 天 」の

あの仙人でしょうかね







by takibiyarou | 2007-08-31 06:22 | 雑観・雑考


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