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木洩れ日の森から

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2008年 06月 05日

洞 爺 の 森 に

08-6-4
すでに明るい早朝の北の街を抜け、230号線をひた走ります
さすがにこの時間は他に走る車もごく少なくす、少しピードを出しすぎるくらいです
燃料計を見ますと半分くらい、給油しておいた方が良いかもしれません、これから約80Kmのドライブです
札幌でのお仕事も何とか順調に進み、ルスツの現場の進行状況を見に行きます、勿論お仕事なんですが、その前に洞爺の森に足を踏み入れてみたくて、少し早起きして出かけてきました
ガススタンドは数多くあるのですが24時間営業のお店がなかなか見つかりません、昨日からの値上げでどの店も172の数字が掲げられています、歓迎できる数字ではありません
しばらく走ると、やっと営業しているセルフの給油所を発見、何と、こちらは169円得した気分で満タン給油、ほとんど貸し切りの国道を走ります
やがて白糸隧道を抜け定山渓温泉に入りますがこの時間、開いているのはコンビニだけです
町はずれの空き地には警察のバスが数十台、物々しく並んでいます
道は次第に大きくくねくねとした登りとなり、白樺林の中を中山峠に差し掛かります、この峠を超えればもうすぐ喜茂別「洞爺の森」ももうすぐです
やがて川が見えてきました、喜茂別川かもしれません
最初この地を訪れたとき冬枯れの広大な森にはまだかなりの雪が残り、火山噴火当時の荒涼とした風景とイメージが重なり何か胸を打つ物がありました、その雪解け水を集めかなりの水量で流れる荒々しい川でもありました
洞 爺 の 森 に_d0082305_1912457.jpg

その川は見慣れた本州の川とはなんだか印象が違います、何が違うのか定かではありませんが渓谷を流れる急流とは違い、平野の森の中を蕩々と流れる欧州的なイメージなのかも知れません
しかし今では、その川もl少し穏やかさを取り戻したようです、森の芽吹きからもそんな印象を強くします
車を留め、川沿いを少し歩いてみましょう

洞爺の森

幾度もの有珠山の噴火に飲み込まれ、焼かれ、枯れ果てた洞爺の森は

いま再生しようとしています

まだまだ木々は細く頼りない森ですが

森に朝の日差しが差し込んできます

その光に大きな蕗の葉の朝露がきらりと輝きます、森の命の証し

洞 爺 の 森 に_d0082305_1914519.jpg

さらに230号線を進みます、やがて道路脇で検問の警察官の姿が数多く見られるようになりましたが停車を求められることもなく、今回のお仕事場留寿都(ルスツ)に到着
時間はまだ早すぎるようです、洞爺湖まで足を伸ばして見ましょうか
ルスツ高原をしばらく走ると、左手に洞爺湖が見えてきます
そして右前方にはサミット会場のウインザーホテルが丘の上にアステカのピラミッドのごとくそびえ立っています
洞 爺 の 森 に_d0082305_1925911.jpg

湖畔に車を止め降りてみると眼前に霧が湧き立ち、幻想的な湖面が広がります
この現象を何と呼ぶのかは知りません、しかし頻繁に見られる現象ではなさそうですしばし幻想の湖水に見入ってしまいます
洞 爺 の 森 に_d0082305_1913732.jpg


火山の噴火、森の消滅、そしてその森の再生

この過酷な大地のドラマも悠久の時の流れから見ると

ほんの一瞬の出来事なのでしょうか

そして、その一瞬の時に同席出来る事もなんだか感動的ではありませんか

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週末からは

いよいよ留寿都

洞爺の森の人となります

by takibiyarou | 2008-06-05 19:31 | 洞爺の記憶


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