またまた上海の安宿で目覚めます
赤い朝日がビルの背景を染め、上海の一日のはじまり
外はすでに少しだけ暑いようです
昨日入国したのですが
09-5-21
機内はそれほど混み合ってはいませんでした
離陸後、私の後ろの中国人の老夫婦、いきなり激しく咳き込みます
すると、回りの日本人は一斉にマスクを着けます、その鮮やかなこと
ちょっと異様な図ですね
やがて乗務員から配布された書類の中文を、推理しながら書き込みます
名前、目的地、滞在場所、7日間の国内移動箇所、7日前までの滞在地、緊急連先、発熱の有無・・・等々
検疫関係の申告書のようです
やがて機体は上海虹橋空港に着陸
さて荷物を下げて降りる準備をしていますと
真っ白な完全防護服とゴーグルに武装した集団が乗り込んできます
なんだか懐かしのSF映画を見ているようです
勿論手にはSF映画お決まりの光線銃を携えています、手を挙げた方が良いのでしょうか
次第にその集団はこちらに近づき、光線銃は隣の乗客の額を確実に狙っています
容赦なく引き金は引かれ、打ち抜かれた乗客の額は真っ赤に染まります
私の番です、覚悟せねばなりません
光線銃から発射された光線は、私の額をやはり赤く染めているのでしょうか
「35.5」
光線銃型体温測定器
告げられた数字をもう一人の防護服が
先ほど記入した書類に書き込みサインします
平熱ですね
何とか強制隔離は
免れたようです
いつもならフリーパスの検疫ゲートで、先ほどの書類審査を受けてやっとイミグレーション・・・
機外に出てみるとどうしたことか、覚悟していた暑さはなく
涼しいくらいの爽やかさ
いつもの安宿にたどり着きます
夕日に染まった靄に
上海の街も、シルエット
にほんブログ村