木洩れ日の森から

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2015年 06月 30日

展示のお手伝い

15-06-24

広尾の山種美術館で展覧会のお手伝いをさせていただきました

今回は「前田青邨と日本美術院」と題された展覧会

前田青邨の館蔵作品全13点が一堂に会すとあって見ものです

そして、私の目玉は速水御舟の、「炎舞」(上写真の右下)を見ることができることです

暗闇に不動明王を思わせる紅蓮の炎、その炎に群がり妖艶に舞う数頭の蛾

日本画とは思えないような妖艶なる臨場感と不思議な浮遊感

私の大好きな作品なんです

今回は前田青邨生誕130周年を記念して、横山大観、下村寒山ら日本美術院の開拓者

そして同門の小林古径、奥村戸土牛、安田幸彦、速水御舟といった錚々たる方々の作品を体感できます



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by takibiyarou | 2015-06-30 05:20 | 雑観・雑考 | Trackback | Comments(2)
2015年 04月 04日

のどかな春の日

16-03-某日

ピアノの前の絵を架け替えた

冬の間、奥村土牛の紅白の折鶴を掛けていましたが

架け替えることにいたします

薄ぼんやりとした瀬戸の海と松林

小野竹橋さんの水彩画

淡い色彩なので印象は強くありませんが

それが竹橋さんのいいところ

のどかな春の日には一番の絵だと思っています

昔母が、この絵のお写真を奥様にお送りいたしましたら

良く覚えていますよと鑑定書を添えてお手紙をくださいました

竹橋さんのご生家は、家内の実家のすぐ近くというご縁もあって

とても好きな絵なのです

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お山にも

のどかな春が来たようです












by takibiyarou | 2015-04-04 05:30 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(3)
2015年 02月 17日

分解掃除

15-02-11

昨日打ち合わせの電話中に、着信音
通話後に確認すると自宅附近からの番号表示
登録されていない番号から
かけてみると、近所の伊勢丹デパートの時計売り場からでありました
先日(一月前)持参した腕時計についての連絡でした
電池交換に持って行ったのですが、裏蓋が閉まらなくなって四苦八苦
結局メーカー送りと相成りました
持っていった時計はクレドール、超薄型(ほとんど厚みを感じさせないくらい)のため専用の器具がなければ裏蓋が開けられない
したがって、デパートの時計コーナーに持っていかねばならない
この時、分解掃除を進められましたが30,000円以上かかるようでしたので、お断りしておきました
結婚指輪もしない(どこに行ったのか不明)日ごろ宝飾品の苦手な私なんですが
この時計だけは、亡くなった家内の母親から頂いた記念の品
超薄型ということもあって、体の一部みたいになっておりました
しかし、修理に出して一か月、既に時計のことなど忘れておりました
それで、やっと裏蓋の修理が終わったのかと思いましたところ
そうではなく、やっと修理の目途が付いたとのこと
確かに、既にヴィンテージの域に入る年代物であります
そして、言いにくそうに
メーカーが、分解掃除を勧めております、裏蓋の修理費はその中で処理いたしますので・・・と
電池交換のために裏蓋を外したは良いが、閉まらなくなってしまった
外したのは専門家のはずのお店なので、その修理費を請求はできそうにない
それで、どうしたものかと困っていたのでしょう
お店の修理担当の方もかなりのご年配でしたので、いじめるのも可哀そうです
分解修理をお願いすることにいたしました



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腕時計

携帯電話を持ち歩く今日

無ければ無くてそれほどの不便はないのですが

後、二か月掛かるそうです




ノエルも分解掃除、できると良いのですが・・・












by takibiyarou | 2015-02-17 05:12 | 雑観・雑考 | Trackback | Comments(2)
2013年 11月 20日

布ふたたび

先日

知人の個展に行ってきました

南青山のギャラリー

この辺りに出かけるのは、久しぶりです

外苑西通りを少し歩き、右に入ると石段

その石段を登りきり、少し行くと

小さなお洒落なギャラリー

「布ふたたび」と題された展覧会

お母様の残された着物を、いちどもとの布に戻して

新しい形と役割を与える、デザインの試み

これまでも、ドレスにリホームされたものは色々とありましたが

どれも、実際に着こなすのは難しい物ばかりでした

どうしても「リホーム」が先行しデザインが着いていけてないものが多かった

そんな中、今回の展覧会は

あくまでも「デザイン」が前面に打ち出されていて、なかなか素敵でした

帯を使ったセンタークロス、バックなど

お母様の美意識により選ばれた色合、柄がまた素晴しい

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我が家の箪笥の肥やしも

こんなに素敵に生まれ変われると良いのですが・・・


朝日新聞にも取り上げられたようで

かなりのご盛況

八ヶ岳の山葡萄のワインも試飲させて頂き

遠くから来られた方々との、楽しいお時間を過ごさせていただきました

帰り道

「ぐえるの森」の奥様とばったり

八ヶ岳からご上京のようでした





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by takibiyarou | 2013-11-20 09:14 | 雑観・雑考 | Trackback | Comments(2)
2012年 01月 27日

雪 の 草 庵

12-1-27

雪がちらつき始めました

軸を替えてみましょうか

       応 々 と い へ ど た た く や 雪 の 門

                      去来(きょらい)

雪がしんしんと降り、訪れた客が門の戸を叩いている

“おうおう”と返事をするのだが客には聞こえないらしい

早く開けてとたたいている


蕉門十哲の一人、向井去来

この雪の門は去来の隠居所でもあり俳諧の道場でもあったとされる

峨野の草庵「落柿舎(らくししゃ)」でしょうか

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ストーブに薪を足して

宴の客を待ちましょう





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by takibiyarou | 2012-01-27 15:05 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(2)
2011年 12月 07日

チャイナ キャビネット

猩壺庵、時代家具シリーズ

今から約25年位前
私がお仕事で英国に出張していたとき
ホテルに電話がかかります
家内から・・・
何でも行きつけの英国アンティークのお店から
横浜港で、輸入直後のコンテナセールの案内が来たので出かけてみると
どうしても欲しいキャビネットがあったので、買ってしまったと・・・
どんなものを買ったのか、電話では要領をえないまま帰国いたしました

するとキャビネットはすでに我が家に鎮座しております

英国で作られたアンティークの飾り棚です
「チャイナ キャビネット」と呼ばれ、磁器や陶器、銀器を収集することが
一般市民にも流行した1900年代初期から中期にかけての作品のようです

内部中央には淡いゴールド刺繍風のクロス張り
左右にはミラー
ガラス棚二段
鍵は後日再製作

落ちついていて、クラシカルな雰囲気ですので
我が家では宴のクラス類の収納に役立っております
たっぷり収納ができるのがありがたいキャビネットです

仙台箪笥や松本箪笥、そして李朝の時代家具の中に在っても、それほどの違和感が在りません

やはり、歳月のなせる技でしょうか

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サイズ・・横幅740mm×奥行き350mm×高さ1180mm
上に飾っているのは、トルコの水パイプと、月探査衛星「かぐや」から送られてきた月から観た地球の生写真

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by takibiyarou | 2011-12-07 09:23 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(4)
2011年 11月 10日

四 尺 野 郎 箪 笥

また箪笥か、と敬遠されそうですので

チョッと趣向を変えて

「開運 ! なんでも鑑定団」風にやってみますか


仙台藩は伊達政宗が立藩し、主として現在の宮城県全域と岩手県南部(北上市まで)および福島県新地町を領地とした藩である。
居城は現在の仙台市にある仙台城で、石高は62万石。江戸時代全期を通じて外様大名の伊達家が治めた。
仙台藩が正式で「伊達藩」は造語のようだ。

よく言われた「伊達者」とは、伊達政宗が演出した、人目につく派手なことをいったのである。
これは、当時の財力のお陰で、政宗だけで終わってしまったようだ。
しかし言葉としては残った。

仙台といえば杜の都、七夕、笹カマ、牛タンが有名であるが、もう一つに「仙台箪笥」がある。

仙台箪笥は仙台藩(伊達)の下級武士の内職仕事で作られた武士・商人用の箪笥といわれている。
手先の器用な人が指物(箪笥の箱)を作り、漆塗りの得意な人がその箪笥に漆を塗る。
刀の鍔(つば)を作る技術のある人が、飾りの金具を作ったらしい。
刀を収納する「刀箪笥」、これと衣装箪笥を組み合わせた「野郎箪笥」の形式が代表的である。
「野郎箪笥」は、なぜか一番上の抽斗(ひきだし)が特に長いようだが
これは仙台箪笥を作ったのが武士であり、使った人もそうであったことに由来する。
武士の魂は勿論「刀」、四尺の抽斗は刀を納めるためのものであり
当然、刀を収める場所を一番上に持ってきたのは、頷ける。
塗りは、砥の粉(とのこ)で木地の目を埋め、丹念に漆を塗り重ねる、木地呂塗り
鍵座は大きく、豪華な彫金が特徴とされる。
四尺野郎箪笥はその家の当主の箪笥である。
左側の三段の抽斗は当時の男物の衣裳の大きさに合わせられたもで
右の片開き扉や上下の小抽斗は印や証文書付などの貴重品を収めるスペースとなっている。
「伊達」な武士たちの愛用した豪華な箪笥である。

「野郎」とは、伊達藩(仙台藩)の武士を指す言葉のようである。

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さて
改めて依頼品(依頼などしていませんが・・・)を見てみよう

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四尺の仙台箪笥である。                         

最上段の抽斗が長い、右中段には開き戸、典型的な「四尺野郎箪笥」である事が見て取れる。
塗りは赤みがかった木地呂塗り
その鍵座はかなり大きくて、豪華な鳳凰紋の手打出立しの立体的な彫金が施され
引き手は木瓜(もっこう)型の鉄製、保存状態も中々良いようである。
しかし、鍵はすでに紛失している。
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                         四尺野郎箪笥
                         仕上  : 木地呂塗り
                         鍵座  : 鳳凰文立体手打出彫金
                         引手  : 木瓜(もっこう) 型
                         年代  : 不詳
                         生産  : 仙台
                         寸法  : W1200×D435×H880mm      


果たして

鑑定はいかに・・・



てな、ことになるのでしょうか



我が家では、刀の代わりに「宴の器」が入ります



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by takibiyarou | 2011-11-10 06:05 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(2)
2011年 11月 09日

竹 張 三 層 卓 子

父から譲られたモノの中に「三層卓子(三層の本棚)」があります
これも今回送ってもらいました
堅牢な骨材の上に竹を使ったシンプルで精緻な作りの大変美しい棚です
父からら直接伝来を聞いた訳ではありませんので、詳しくはわかりませんが
朝鮮半島の李朝家具の中にこの「四方卓子」(サバンタクジャ)という形式の飾棚があるようです
卓子とよばれる形は、骨柱だけで組んだオープンな棚
四方が開いた四方卓子と、下の段や中間に扉や引出しをつけたものの2種類があるようです
柱が細い角材で作られた四方卓子は丈夫な仕組みでなければならないため
骨組みにはけやき、松、梨の木などを使用し、板材には桐や松などを使用したようです
でも確かこのような竹張の技法が李朝の家具にあった筈

李朝の「三層卓子」ではと推察しております
余分な装飾を排したこの棚の姿に、清々しさを感じます
この感覚は李朝美術に共通した感性ではないでしょうか

李朝美術の根底には儒教を基本とした「ソンビ精神」があると聞いています
「ソンビ」とは、「学識が高くて言動・礼節が正しい、義理・原則を守るが、官職・財産をむさぼらぬ
人格の高潔な人」を意味するそうです
李朝の工藝品をこよなく愛した淺川兄弟や柳宗悦の琴線に触れたのもこの辺りかと
この「竹張三層卓子」にはそんな、高潔さが現れているように感じてなりません
現在韓国からは李朝の家具は持ち出すことが出来ません、なので殆どはレプリカですが
この「三層卓子」はかなり以前から我が家にありました事と、その馴み具合(経年具合)が後附けではなさそうですので
李朝の三層卓子と思われます

李朝の白磁は持ち合わせがありません
さて何を陳べましょうか
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                           李朝 竹張三層卓子
                           扉に双喜紋の装飾
                           内部は網代組
                           真鍮製錠前
                           寸法  W605×D305×H1290mm



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by takibiyarou | 2011-11-09 06:16 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(0)
2011年 11月 08日

松 本 箪 笥

信州松本は17世紀末にはすでに家具の産地として、松本藩内の需要に応えていたといわれる
ケヤキ、ミズメ、ウダイカンバなどの無垢材を木地として、漆や柿渋を使った塗装で
箪笥、飾棚、座卓、文机など、の伝統家具を生産していました
特長は多種多様の巧緻な組接技法の継承により支えられた、その堅牢性と他産地の家具に比べ
実用に重きを置いたデザインが多く見られます
そして戦後、柳宗悦の民芸運動の影響を受けた池田三四郎らが、欧米のクラシック家具のデザインを
採り入れ独自の家具を開発し、「松本民芸家具」として新たな分野を開いたことも有名です

このタンスも大変しっかりとした作りで
シンプルな丸型鍵座は松本箪笥の代表的なデザインで、堅牢な欅の前板
引手は蕨手 (わらびて)、無骨なくらいの用の美と言ってもいいのではないでしょうか
これらの特徴から「松本箪笥」だろうと推察しております
なかなか好感の持てる素敵なデザインですが、非常に重いです・・・
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                                 松本衣裳箪笥
                                 仕上  : 欅 拭き漆塗り
                                 形態  : ふたつ重ね
                                 鍵座  : 丸型金具
                                 引手  : 蕨手(わらびて)
                                 年代  : 不詳
                                 生産  : 松本
                                 寸法  : W921×D450×H1105mm



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by takibiyarou | 2011-11-08 06:34 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(2)
2011年 11月 07日

佐 渡 船 箪 笥  懸 硯 (かけすずり)

先日、山荘に運び込んだ父の時代箪笥コレクションの中で
最も金具の美しい船箪笥です
船箪笥は江戸、明治にかけて北前船などで使われた小型で堅牢、万が一の時には
波に浮き、人命や財産を守ることができるように頑丈な木組みと鉄金具で保護された船用の箪笥です
その中で、通行手形、帳面、金銭、印鑑、筆、硯などを収納していた金庫がこの懸硯 (かけすずり) と呼ばれる箪笥です
海運の莫大な利益を背景に、船主の富と権力の象徴として透し彫り金具や大きな錠前、蝶番などが扉全体を覆い尽くす
豪華な装飾性の強いものが多くみられます
外側は堅い欅材、内部は総桐製の抽斗(ひきだし)で隠し箱が仕込まれていることでも知られていますね

船箪笥の産地として有名なのが佐渡、酒田、越前、これが船箪笥の三大産地とされています
その中でも佐渡には、小木と八幡の二つに箪笥の産地があり、北前船の寄港地として知られる小木は古くから船箪笥の
産地として栄え、中でも木工と金工の技術は秀でていたとされています

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                                 船箪笥  懸硯 (かけすずり)
                                 年代  : 江戸〜明治期
                                 産地  : 佐渡(小木)
                                 素材  : 欅 (けやき)、内部=桐(きり)
                                 仕上  : 拭き漆
                                 金具  : 鉄 
                                 寸法  : W365×D450×H415mm

最下段右の抽斗の奥行きが他より110mmだけ短い
この奥に隠し箱・・・
さて、何を忍ばせましょうかねー






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by takibiyarou | 2011-11-07 06:07 | 猩壺庵 | Trackback | Comments(4)