木洩れ日の森から

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2007年 12月 14日

粉 引 の 繕 い

07-12-8

先日ゴウ介家から金繕いの依頼がありました
森の近くの「茜窯」粉引のぐい呑
大変気に入っていたのですが、落としてしまったようなのです
木っ端微塵、六辺位に割れています
何とか先週繋ぎ合わせて置きました、足りない所をパテで補い
かなり固まっているようですので、削りに掛かりましょう
でも、繋ぎの箇所が多すぎます
こうなると、機械力に助っ人を頼むしかなさそうです
そう、歯医者さんの使うあの機械
家内が嫌な顔をしています、この音がたまらないようですね
しかしお陰で短時間のうちに荒削りが出来ました
後は耐水のサンドペーパーで地道に、丹念に磨きます
これで少し乾燥させます
この調子ですと、今年中には金を蒔けそうですね

ゴウ介家がお風呂の誘いに来たようです
そうそう、石油を忘れずに買っておきましょう

北アルプスの雪の峰が凄く近くに見えています
今日も晴天、雲ひとつ無い青空です

お買い物は何にしましょう、今夜の宴
子持ちカレイが有りますねー、煮付けにしましょう
大蒜の芽と桜海老のコチジャン炒めに挑戦のようです、赤玉ねぎのピリ辛サラダ
ポテトコロッケ、これが本日のメインのようです
豚汁も作りましょう
家内がワカメの酢の物に何を入れるか悩んでいます
蟹があります、剥き身の奴が、づいぶんと安い蟹です
横で家内が大笑い、私もつられて覗いてみると
パッケージには・・・「かにちゃいまんねん」・・・
こいつにしましょう、決まりです

帰りに小淵沢の駅前の友人のお店に寄っていきます
このお店は友人達が町越しの為に開いたお店
こだわりの食料品を置いています、すべて選りすぐられた無農薬
イワシのオイルサーディンを仕入れます、これで赤玉ねぎのピリ辛サラダの材料が揃います

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お昼はゴウ介家、アグの森で頂きます
ビールに代わって濁り酒まで登場です
焚き火も既に熾きになったようです、大蒜に漬け込まれたスペアリブが焼かれます
マグロのカマまで出てきましたよ



この辺で、お昼寝しておきましょう



こん夜の宴の為に

by takibiyarou | 2007-12-14 06:08 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 09月 27日

柿 右 衛 門 の 金 繕 い

07-9-22

昨夜は10時すぎには森に到着
三連休という事もありちょっとルートを変えてみたのです
外環から関越自動車道に入り鶴ヶ島で圏央道に乗り八王子、そして中央道
距離は30Kmくらい遠くなりますが、東京都内を突っ切る必要がなくなります
少し早めに出かけましたがそれでも2時間半でゴールイン
これからチョッと使えそうなルートです
今回は、家内は御用事、ノエルと二人の森暮らし
少し早く森に着いたので早速一杯、ゴウ介家に電話すれども応答なし
酔いつぶれているのでしょうか、仕方ありませんノエル相手にデッキで一杯
持ってきましたよ、例の「菊之露」5年物の40度泡盛の古酒です、早速味見
なるほど、これはいいデスネー
とろりとまろやかな口当たり、しかしまずいことに、切り上げるタイミングがつかめません

ノエルはあきれてお休みです

さて私もここらで寝るとしますか


ノエルに起こされ、森の朝です
お散歩しましょう
観音平は今日も雲の中
ノエルが待ちかねています下りましょう、途中、キノコを探しますがまだのようです
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朝ご飯をゴウ介家がお誘いしてくれ、アグの森で頂きます
ゴウ介家がなにやら小さな桐箱を持ち出してきました

十三代柿右衛門の盃
口の部分に何箇所か「ホツ」(欠け)があり、金繕いをしてほしいそうです
いいでしょう、私の腕でよかったら喜んで繕いましょう

早速帰ってデッキではじめます
まずは綺麗に洗浄、油分を洗い流します、そして乾燥
かなり小振りですが花文の素敵な盃です、箱書きもいいですねー
ゴウ介家もやってきました
ポリパテで欠けたところを盛り、乾いたら耐水サンドペーバーで削ります
水で洗いながら、丹念に研きます
そして乾燥、小さい「ホツ」なので短時間で大丈夫のようです
次は、樹脂(カシュウ)を糊にして金を蒔きます、無風のデッキで、息を殺して金を蒔きます
今日の作業はこれまで、後は樹脂の乾燥を待って磨きです
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さて、今夜はハービーグー家もお呼びして、古酒で宴といきましょう
今回は家内はいませんけれど、私が何とかおもてなし

そうと決まればお買い物

もちろんお風呂も欠かすわけには行きません

100%掛け流し

by takibiyarou | 2007-09-27 05:10 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(5)
2007年 04月 04日

極 意 伝 授

07/3/31
家内は「鯛の兜煮」の下ごしらえ、頭の鱗を取っています
子供達が手持ち無沙汰のようですので、間伐した丸太の整理を手伝ってもらいましょう
去年何本か間伐した丸太を端にまとめて置きたいのですが、寒い中なかなかやる気にならず
暖かくなってからにしようと放ってありました、2mくらいに切ってありますので、何とかなるでしょう
私が元の方を持ち、子供達が先の方を二人掛かりでやっと持ち上げ少しづづ移動します
あせって怪我でもさせると大変です、ゆっくり少しづづ移動します
しかし小一時間で完了、ご褒美に「薪割指南」といきましょうか

子供達は「薪割」などしたこと無いはず
極意伝授といきますか
まずは安全の為、斧の降ろし方を棒切れでシュミレーション
手を支点にして回転させると脚に当たり大変危険なことを十分に教えます
そして、腰の入れ方落とし方
力を抜いて、斧の重さで落とします
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斧を持たせると最初はおっかなびっくり
腰が引けて割れるどころではありません、しかし何回か挑戦している内にスッコッと刃が刺さります
いい感じになってきました、しかしいかんせん余りに非力
私が見本がてら少し割れ目を入れておきましょう
そのうちパカッと割れて左右に飛びます、嬉しそうです
一度コツを掴むと俄然面白くなってきます、二つを四つに
段々高度になってきます、こうなると欲が出てきて狙いすぎ
力が入って狙いが定まりません
気持ちを静めて再度挑戦
子供達の顔が生き生きしています、よほど面白かったのでしょう
ノエルも枝を咥えてお手伝いしてくれますが危なくて仕方ありません
これ位にしておきましょう

最後に、「力を抜く、無心になる」これは全てに通づる極意だよと

チョッと師匠面もして見ます

さて次に金繕いの体験学習でもやりましょうか

ちょうど手ごろな「ぐい呑み」が有るはずです

本当は私の楽しみなのですが、仕方ない、譲ってあげましょう

パテを混ぜている私の手元を食い入るように見ています
興味があるのですねー
釉薬剥がれの「ぐい呑み」と爪楊枝を渡し、パテ埋めの実践です
内一人はプラモデル好きらしくパテの埋め方もなかなかです
硬化剤を入れてありますので3分くらいで固まります
次は水をつけながらサンドペーパーで削り整形です、耐水サンドペーパーは初めてらしく盛んに感心しています
削り過ぎないかびくびくしながら削ります、ほめてやると俄然やる気が湧いてくるようですね
カシューを塗るときなどは真剣そのもの、勉強もそれ位すればいいのにと家内に突っ込まれながら何とか成功
ストーブで乾燥させます
さて次は金粉の登場です、金塊を削って作ったものだと説明すると目を輝かせます
平筆を使って慎重に金を蒔きます
今日はこれまで
明日までそっと乾燥させましょう

今日はたくさんの体験でした

ゲームをしているときとは違った

子供達の真剣な目を見ることが出来て

なんだか嬉しいような一日です

by takibiyarou | 2007-04-04 06:30 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 04月 02日

春 二 番

07/3/31

先日からの風邪からかなり復活です
昨夜から家内の生徒さん(近所の子供達のピアノや勉強のお手伝いをしています)
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中2の男の子二人を伴って週末の森に入りました
首都高で事故渋滞に巻き込まれ着いたのは1時過ぎ、それでもすぐには眠れないらしく
部屋でお喋りしたり、ゲームしたりで果たして寝たのは何時なのでしょう

いつものようにノエルに起こされ階下に降ります
当然彼らは夢の中、7時くらいまで待ってあげましょう
それでも起きなければノエルを部屋に差し向けます

ノエルの乱入でやっとおきてきたようです、お散歩しましょう
日当たりのいい斜面には「アブラチャン」が咲き始めました
フキノトウに続き森の春二番でしょうか
「アブラチャン」と「壇黄梅」との違いをあるブログで知りました
細い枝の先に咲くのが「アブラチャン」で枝から直接花が咲くのが「壇黄梅」だそうです
お山に自生しているのは「アブラチャン」だと思われます
ノエルはまだまだ上に散歩したそうですが、後続の連中はマダ目が覚めていないようですので
フキノトウでも採りながら帰りましょう

たくさんの収穫です、春も本番のようですね
また蕗味噌を作りましょう、今回は下界の友人用にたくさん作ります
お部屋の中に春の香りが充満してきました
これで今夜の一品です



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先週金を蒔いて乾燥させてありました「金繕い」を仕上げましょう
乾きを確認して布で磨きます
今回は西洋切子のお皿も繕いました
磨いていると男の子が興味津々の様子、テレビで見て「金繕い」を知っているといいます

珍しいことですので

後でやらせて見ましょうか

More

by takibiyarou | 2007-04-02 09:37 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 03月 27日

繕 い 日 和

07/3/20
さて今日は何して過ごしましょうか
幾つか溜まった欠けた器の繕いでもしましょう
「金繕い」、本当は漆を使っての繕いですが
私の場合、安直に車のポリパテとカシューを使っての「金繕い」です
硬化剤を入れたポリパテで欠けた部分を埋め少し盛り上げ、乾燥です
速乾なので10分も待てば固まります
固まったポリパテを耐水サンドペーパーで削り平らにします
小皿のお水に漬けた耐水サンドペーパーで根気良く少しづつ平らに削り乾燥します

その間にお買い物に行ってきましょう
今夜は髭の友人夫妻をお呼びしています、病気療養だった為久しぶりの酒宴です
お山に来る前から家内はこの日のメニューを決めていたようです
そんな嬉しい酒宴です

もう材料は用意してありますので、若干の買い足しとメインはお風呂
鯖がありましたのでしめ鯖にしましょう
帰りに家内を温泉に置いて、ノエルと二人で帰ります
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繕いのパテも固まった様です、面相筆でカシューを塗ります
こういった細かな作業では眼鏡をはずさなくてはなりません、情けないですね
厚すぎも無く薄すぎもせず、加減が重要な作業です
この塗り方で景色となるかはたまた補修痕となるかが決まります
そしてまたしばらく乾燥

そうこうしていると家内のお迎えの時間

帰ってきた家内がしめ鯖の準備に掛かったようです

温泉卵としめ鯖
塩豚の炒め物
シーザサラダ
鴨の大蒜オリーブオイルステーキ
タコの辛子和え
焼きおにぎりの吸地茶漬け
これが今夜のメニューです
お酒はワインと日本酒を用意しましょう

手あぶりの炭も熾りました
それほど寒くは無いようです
ノエルと散歩でもしてきましょう
そして一緒にお昼ねです

金繕いの最終段階に取り掛かります
カシューを接着剤として金の粉をふりかけ固定
乾燥後、磨きをかけて出来上がり、少し養生に寝かせておきましょう

森もだいぶ暗きなってきた様です

そろそろ灯りを灯しましょう

by takibiyarou | 2007-03-27 06:52 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 03月 26日

ワ イ ン を も う 一 杯

07/3/19
久しぶりに壁の絵を換えてみましょう
シャガールの蒼のリトグラフ
もちろん再版物です
少し大きめですがまあいいでしょう

今夜は家族三人だけの晩餐
在庫整理といきますか

手炙りの炭火に「デビラ」を炙ります
ノエルがよだれを流して見つめています
頭を分けてあげましょうか、ほんとは一番美味しいのですが
「おぼろ豆腐」がさっぱりといいですね
私は日本酒、家内はビール、ノエルはその間を云ったり来たりのおねだりです
お山での久しぶりの家族だけの夕食
豚肉の手巻きです
勝手に豚と三つ葉を巻いて頂く我が家の定番
ついついてが出て、少し食べすぎてしまいます
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銅瓶のお湯が沸いています
お茶を淹れましょう
例の「二人静」も出しましょう
少し多めに玉露を入れて
ゆったりの時間と共に頂きます
ピアノソナタを聴きながら三煎目
家内が塩昆布を持ってきました
休茶だそうです
出がらしに塩昆布を入れて四煎目

森の夜長、ゆったりの時間の流れを肴に
少し一人で飲みなおしましょうか
スポットライトの間接光に父の短冊が浮かんでいます
ノエルは横で寝ています

何をするでもないこんな一時

明日は「金繕い」でもやりますか

ワインをもう一杯だけ頂きましょう

ノエルの寝息を聞きながら

by takibiyarou | 2007-03-26 06:39 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2006年 08月 29日

帰 庵 の 小 皿 

鬱金色の地に、麦の穂が描かれた小皿があります。
帰庵和尚の筆による物で、大きさも、色合いも随分と使い勝手の良い小皿です

松坂帰庵
岡山の真言宗三野法界院、三十三世の法位を継ぎ、大僧正となる。
畠山八洲に書を学び、のち自ら慈雲尊者・寂巖の流を究める 『今良寛』と呼ばれ、會津八一とも交流があった方の様です。
昭和34年没67才。

和尚とは直接面識は有りませんが、奥様のうた夫人には孫同様に可愛がって頂きました。
正月の玄関飾りにと法界院の竹藪に案内して頂いたり、毎日のように我が家にお見えになり、私に逢うたびにお食事をご馳走して頂き、様々なお話を聞かせて頂きました。
後に法界院の静かな茶室にお住まいになられ、露の着物を粋に着こなす素敵な方でした。

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そんな思い出の小皿ですが、
不注意で破損してしまい、金繕いを施しました。

お酒の席には欠かせない器となっています。

by takibiyarou | 2006-08-29 07:04 | 雑観 | Trackback | Comments(0)
2006年 08月 24日

日 本 民 芸 運 動 の 旗 手

バーナード・リーチの器

リーチはかつて、日本民芸運動の創始者柳宗悦の住まう我孫子に窯を築き、濱田庄司、富本憲吉、河井寛次郎、らと共に民芸運動の推進者として知られる陶芸家です。
この小さな器、セント・アイヴスにある彼の陶房の作品のようです。
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リーチ陶房
内側だけに釉薬を掛けた、ユニークな器です。
知人から英国土産として頂いたものですが、そのスプーンのような形状のため、如何使用すべきか悩んでいる器です。
父はひまわりの種など入れてビールを飲んでいたようです。
使用しているうちに取っ手部を破損してしまい、私が金で繕いました。

我が家ではこれに灯りを灯し、テーブルライトとなっています。
そして、もう一つ
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富本憲吉案 色絵灰皿

これも、彼のデザインで数多く作られた「富泉」物のようです。
禁煙中の私ですが、昔この民芸運動の洗礼を受けた一人として、懐かしくもあり香炉代わりにしています。

富本憲吉

by takibiyarou | 2006-08-24 11:58 | 雑観 | Trackback | Comments(0)
2006年 08月 04日

金 繕 い

気に入った器での食事はより一層味わい深いものです。
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しかし大切にしていた器、あるいは長い年月を経てきた年代物の器も、使えば必ず壊れる、それが陶磁器の宿命です。
しかしそれでその陶磁器の命を終わりとするには忍びないものです。そのような陶磁器の補修技術の一つに「金繕い」があります。
昔、私がまだ小さい頃我が家に20センチくらいの九谷の角皿が有りました。祖父が大切にしていたと記憶しています。
その角皿には金の梅ノ木の枝が描かれていた、と私は思っていたのです。が、あるとき父に尋ねてみると、少し渋い顔をして「お前が上に座って、割ったのを爺さんが継いだのだ、あれは梅の枝ではなく金繕いの跡なんだ」と教えてくれました。
角皿を大切にしていた祖父には失礼ですが、その補修された跡は決して違和感がなく私にはごく自然に映りました。これが私と「金繕い」との最初の出会いだったのでしょう。
「金繕い」は欠けた陶磁器を漆で補修し金粉や銀粉で仕上げます。
ほかの補修法と違いその傷を決して隠すことはしません、それどころかその補修あとを一つの景色として捉えるのです。この日本人の美意識は「金繕い」を単に陶磁器の補修技術としてだけではなく、「侘」・「寂」としてもう一つの価値観へと昇格させました。
欠けてしまった器は傷物で人前に出すのは憚られますが、これらに「金繕い」が施されればそれは決して、欠陥品とは見なされません、新しい美の創造なのです。
ゆえに、多くの国宝や重要文化財に指定された陶磁器の中に「金繕い」のほどこされたものが、数多く見られるのです。もちろん、「金繕い」したからといって何でも価値が上がるものではなく、それなりの卓越した美意識と技が必要となるのは言うまでもありません。
しかしながら、気に入っていた器の補修にこの「金繕い」を用いることは、それほど難しいことではありません。卓越した美意識と技はないまでも、この所かなりの数の「金繕い教室」などのカルチャースクールの情報を目にしますし、またその道具、材料なども出回っていて少し大きな画材屋さんであれば、容易に入手できます。また、昔と違いすばらしい塗料や接着剤・パテなども開発されていますので割と簡単に短時間でできるのです。 我が家で使うレベルの器はこの程度の金繕いで十分です
そんな「簡単金繕い」に少々はまっています。

興味のある方は
金繕い


by takibiyarou | 2006-08-04 12:59 | 雑観 | Trackback | Comments(0)
2001年 02月 01日

金繕いの楽しみ

これからご紹介する金繕いは、本格的なものではありません

漆を使わずに、誰でも直に手に入る素材で行うものです



用具と工程

金繕いは、それ程難しいことではありません気楽にやってみてください

どうせ壊れた物ですので、巧くいけば儲けもの

的な感覚で楽しんではいかがでしょうか



<用意する物>

ホツ(欠け)の補修の場合
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1  ポリパテ  エポキシ系(硬化剤を混ぜて使うタイプ)の塗装 補修用の
   パテ(チューブ入り)オートバックスEtc カー用品店に有ります
   出来るだけ少量の物(使用するのは極わずかです)
2  小麦粉(小さじ1杯程度、薄力粉でも強力粉でも可)(笑)
    ポリパテの堅さの調整用です

3  爪楊枝(くろもじ が最適です、割り箸を削ってもいいです)
    ポリパテを練り、欠けの補修のヘラの代用
    捨てられる物が便利です

4  厚手の広告(光沢のある上質紙の物が最適です)ポリパテの練り台や
   カシューのパレットに使用(そのまま捨てられるので便利)
5  カシュー(漆の代わりの塗料ですが、金粉の接着剤として使 用します)
    色は、無色、黒、朱、黄色と有りますが
    金の下地用としては黄色が無難でしょう
    (使用するのは、極極小量です)
    漆のように被れたりはしません
    漆より乾燥が簡単です(漆が乾くには水分が必要で、室(むろ)の中で
   乾燥させます)
    釣り用品店に釣り竿補修用として「新漆」と称して置いてあります
6  カシュー用薄め液(テレピン油)画材屋さんに有ります
   油絵具用の薄め液です
     主に筆洗いです

7  筆
    カシュー用・・面相筆1本(極細の筆)画材店で日本画用面相筆
    金蒔絵用・・・水彩用の平筆1本(小型がいいです、幅1センチくらい)安物
   でいいです
8  耐水サンドペーパー #1000 位(細かいです)
    ポリパテの成形・研磨用です(一枚有れば十分です
9  ティッシュ
    筆洗い・ふき取り・磨き用です
10 ヘヤードライヤー
    ポリパテの硬化促進に使用
11 金粉(極極少量)0.4グラムで十分です
    (お茶碗欠けならこれで10個くらい補修出来ますよ)
    直接肌に触れる部分なので金属アレルギーの少ない金を使用する
   らしいです
    昔の人の素晴らしい知恵ですね
    金色が景色として合わない場合は、銀粉や白金粉を使用します


<金粉の種類>

   金泥粉・・・・・・・・金箔や銀箔などの箔を粉にしたもの。

       (例)純金泥 0.4g 
     
     〇 丸粉(2号)・・・金塊を削って粉にしたもので数字で号数がついています。
                数字が大きくなるほど、粒が大きくなります。
                    金泥より重みのある仕上がりになります
                       
12 瞬間接着剤(ゼリータイプが余り素早く固まらないので使いやすいです)




金繕いの工程

1日目

<ホツ(欠け)の補修>

1 器を洗剤でよく洗って、乾燥してください
   出来る限り油分を取り除きます
   (油分が残っていると、金粉が付着します)
   ひび割れの有る場合は、漂白してください

2 割れの有る場合は瞬間接着剤(ゼリータイプ)で接着します
   接着剤は、出来るだけ少量!(はみ出さない)
   余分な接着剤を十分ふき取ってください

3 ポリパテを少量広告紙に出し、爪楊枝で適量の硬化剤と混ぜて
  ください
   小麦粉を少量混ぜて、粘度を調整してください
  盛り上げても垂れてこない位です
   硬化剤を加えると数分で硬化が始まりますので、手早く!

4 練られたポリパテを少量欠けの部分に盛ります
   少し盛り上がった位がいいです
   余分なところは、後で削りますので凹みが無いように

5 ヘヤードライヤーの温風でポリパテを硬化させます

6 耐水サンドペーパーを約3センチ角くらいに破り、 水に浸し、指に巻く
  ようにして余分な ポリパテの盛り上がりを軽く削ってゆきます 
   サンドペーパーを水に付けながら、力を入れなくても楽に削れます
   耐水サンドペーパーの1000番は、多少器をこすっても、ほとんどキズ
  にはなりませんので余り神経質にならなくても大丈夫です

7 削り過ぎや、凹みを再度 4 から6 の手順で補修します

8 一日くらい乾燥させてください(手の油分を着けないように)



2日目

<金蒔絵>

 9 カシューを面相筆に付け、まず広告紙にたらし、筆のカシューの量を
   調整し、筆先を整えます
10 適量のカシューを補修した部分に塗ります
    カシューは、金粉の接着材として使用しますので、出来るだけ均一
   に薄く塗って下さい
    大きな面から塗って下さい
    カシューはそれ程早く乾きませんので慌てず、落ち着いて塗ってく
   ださい
11 割れの有る場合は、割れ目に沿って面相筆で、なるべく細く線を引く
   ように割れ目を埋めてください
    塗り終わった筆は、ティッシュに染み込ませたテレピン油でふき取って
   くだい
   テレピン油を沢山使うと後が大変です

12 ベタつかない程度に半乾燥させる
    平筆にカシューが付かない程度
13 窓を閉め、空調を止めて気持ちを落ち着けてください(笑)

14 金粉の包みを開き
    平筆に金粉を着け(この感覚です)
    10、11の部分に金粉を置いていきます
    あくまで置く感覚です、軽くとんとんです(少し多目です)

15 2時間位置き、もう一度平筆だけで 軽くとんとんです 

16 そっと明日まで置きます
    漆工芸品の金蒔絵も漆を使用しますが、ほとんど同じ工程です


3日目

<仕上げ>

17、平筆で余分な金粉を払います(回収出来るなら回収します)

18、ティッシュを堅く折り、押さえる様に拭き、塗り忘れを確認します

19、洗剤でそっと洗います

20、乾燥後、ティッシュを堅く折り、軽く磨きます


完了です
ご自分で修復された器は、また違った価値観として、とても愛おしいものです

ついつい使いたくなりますよ

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参考文献
* 「金繕い工房」原一菜 里文出版 (1998年)
*    NHK「おしゃれ工房」1999年2月号 P77?82
* 「やきもの修理法」本多郁雄 里文出版 
* 「別冊太陽 骨董を楽しむ?5 小皿豆皿1000」平凡社 (1995年)

by takibiyarou | 2001-02-01 00:01 | その他 | Trackback | Comments(2)