木洩れ日の森から

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2010年 06月 22日

ローランドからヴァイオリン

この季節、森にいる時間のほとんどをデッキで過ごしています
屋根のあるデッキですので、少し暗め
その腰壁と屋根に切り取られた森のコントラスト
そんな森に浸っていますと、飽きることを知りません

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遠くの鳥の声と

バイオリンの響きに耳を傾け

日がな一日を過ごすのです

そういえば今聞こえていますのは「劉薇」(リュウ ウェイ)さんのヴァイオリン
三年ほど前に森の近くのミニコンサートでCDにサインを頂きました
名器、グァルネリ・デル・ジェスの響きが雨上がりのノエルの森に浸み入ります
山荘には、本格的なオーディオセットなどありません
簡易的なCDプレーヤーも壊れてしまい
今は、ローランドの電子ピアノに付いているCDプレーヤー機能で聞いています
これが私などの耳には丁度良い感じです
ピアノから流れ出すヴァイオリンの響きの違和感にも、少し馴れました

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少しだけ大きめにして

キッチンの窓を開けると

やさしくデッキに響き

そして、ノエルの森にも届きます

やがて、その響きに呼応するかのような

春蝉時雨



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by takibiyarou | 2010-06-22 05:15 | 木洩れ日の森 | Trackback | Comments(0)
2008年 09月 10日

大 地 の 音

08-9-6

朝風呂の帰り
八ヶ岳は雲の中に霞んでいます
朝方はあんなにいい天気でしたのに
今夜は友人のライブ、ですので我が家での宴はお休み
少しだけのお買い物
お昼はゴウ介家でということで、名残りの素麺を茹でてお持ちいたしましょう
またまたお昼から飲んでしまいます

天気予報によると、夕方から雨の様です
野外ライブが心配

お昼寝から目覚めた頃、ハービーグ家からのお電話
野外ライブのスタッフとして裏のお手伝いをされているのです
我々酒好き夫婦の飲酒運転を回避するために、わざわざ迎えに来てくれます

会場は、ノエルの森に程近い縄文の遺跡、藤内遺跡
今回も各地からわざわざ50余名のお客様がお見えのようです
遠方からの方がほとんどのため、古民家を移築された「楽の家」というお宅での宿泊も準備されています
大きく吾亦紅の生けられた「楽の家」の広間では、今夜のディナーの準備が始まります
家内も庫裏のお手伝い
私も焚き火の準備でも手伝いますか
「楽の家」の横には大きな牧草地が広がります、向こうには蕎麦畑
そしてその向こう、南アルプスに掛かった雲を割り、夕方の光が差し込みます
その神々しさに、スタッフも手を止め、立ち尽くします
縄文の遺跡の上に立っている
そんな実感さえこみ上げてくるようです
夕方から雨との予報ですが、誰も心配をしている様子はありません
雲の様子も今のところ穏やかなようです
家内が食事の準備が出来たと告げにきました、大人数なので手の空いた順に頂いたほうがよさそうです
大広間にはいくつかのテーブルが用意され、大きなお皿に数々のお料理が盛られ、玄米、黒米などのリクエストでもう一皿が運ばれます
前日から準備されたのでしょう、手作りライブご苦労様です
この日お知り合いになったご夫婦とご一緒させていただきました
奥様とお話していると、ハービーグ家のブログ「グエルのもり」の愛読者の様ですね
我ノエルの名前を出すと、いきなり「焚き火野朗さん」ですかと・・・
ばれてしまいました
お腹も満杯
さてぼちぼち会場に移動しましょう

井戸尻遺跡郡の一つ、ここ藤内遺跡
かつて高原の縄文文化の一大中心地だった場所
いくつかの発掘による素晴らしい出土品が井戸尻考古館に展示されています
しかしこの藤内遺跡にはまだ未調査の遺跡も多数眠っているそうです

焚き火に火が入ります
カラマツの枯れ枝がパチパチと音を立て、大きく炎を上げ
やがて薪に火を移します

暮れかかる縄文の地に再び炎が揺らめき立ち、人々の頬を染めます
お客様がたもだいぶお集まりのようす、設置された酒所で思い思いのお酒を頂ています
私も長屋さんが作ってくれた「ドライマティーニ」を呑みながら、ノエルと少し草地を歩きます
焚き火を囲むように配置されたイス席の向こうに朱の鉄管で組まれた櫓
そこに吊るされた数々の打楽器、「銅鑼(どら)」、そして「鈴(りん)」、「編磬」(へんけい)、シンギングボウル・・・
これから奏でられる、「 虚空の音」の予感です
そしてその横にはアボリジニの楽器「ディジュリドゥ(天然空洞木)」が横たえられています
今夜は「ディジュリドゥ」奏者のKNOB(ノブ)さんとのコラボなのです
長屋和哉氏とKNOB 氏はともに龍村仁監督によるドキュメンタリー映画地球交響曲(ガイアシンフォニー) 第六番 で演奏されています

やがて闇が遺跡を覆い、炎が全てをシルエットに変えます

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何杯目かのお酒に次第に気持ちも高揚してきます
ご自由に、リラックスして聞いて欲しいとの長屋氏の話の後
手灯りとともにKNOB(ノブ)さんが現れます
麻の裾長の衣装に、大地色のストールを掛けて
やがて地鳴りのような響きがあたりに充満していきます、「ディジュリドゥ(天然空洞木)」の響きのようです

低く、低く、少し高くなり、又低く、祈りにも似たその響きは、肌から直接染み込むよう
手灯りに浮かび上がるKNOB氏はあたかも古の「シャーマン」の様に地に座し、大地にその呼気を吹き込みます
大地はそれに呼応し地鳴りとなります
小さく金属音が響いてきます、長屋氏の「鈴(りん)」の音が地鳴りに乗り空を舞う
「鈴(りん)」は、そう仏壇にある「おりん」
彼は気に入ったいくつかの「鈴(りん)」をに糸を通し、下げて使います
この透き通った響きは、古の魂と交信できそうな響きです、仏具として伝えられた意味が解るようです
そしてそれにかぶさるように「シンギングボウル」の波動も響き
「ウィンドチャイム」が風を響かせ、「銅鑼」の波動に鳥肌が立ちます
傍らから「笙(しよう)」の音が闇を照らします
静かで、それでいて確かな響き

一瞬、閃光にあたりが浮き上がります

雷光

右手あたりの雲間から、閃光が走ります

なにやら背に波動を感じ振り返ると

炎に鈴(すず)が浮かび上がります

いつのまにかKNOB氏が背後で鈴(すず)を振っています

その鈴(すず)の音は、遠く、又近く

私たちの居る 「場」 を照らします

暗闇の中に確実にその「場」は空間として存在し

触ることすら出来そうに思われるほど


光り続ける雷光

闇に響く波動、そして焚き火の炎

その妖しげな気に満たされた縄文の遺跡

私の知っているだけで今夜ノエルを含め10頭余の犬も参加しているはず
しかし、騒ぎ出す気配はありません
彼らにはこの大地の音、波動の意味がちゃんとわかっているようです

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家内が不思議そうに天を指差します
指差す天を仰ぐと、どうでしょ
稲妻が走り、雨すら振りそうなのに
私たちの上空だけ雲がぽっかりと開き
星さえ三つ四つ輝いているではないですか

やがて響も途絶え

静寂があたりを支配します

ただ、炎の揺らめきだけが闇を照らし

火の粉は光の軌道を描き、天に昇り

先ほどまでの響きの余韻が

私の皮膚に鳥肌を立てます




スタッフは焚き火を建て直して、円陣を小さくし

観客は、又お酒を頂き焚き火を囲んで余韻に浸ります

皆さんはお泊りですのでくつろいでおられるようですね

さて、私たちはそろそろお暇いたしましょう

ハービーグ家のリンケンさんが出してくれた車に乗り込み

わざわざ送りに来てくださった長屋ご夫妻と、握手して分かれます


素敵で不思議な夜をありがとう



少し走ると、タイヤが水を分ける音

やはり雨が振った様です

それもかなりの雨が

遠くでまだ雷鳴が


心地よい酔いと

不思議な思いで、山荘に向かいます

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by takibiyarou | 2008-09-10 06:37 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 11月 07日

珠 玉 の 響 き

07-11-3

今回の八ヶ岳には目的がありました、「森の人・コンサート」
中国のヴァイオリニスト「劉薇」(リュウ ウェイ)さんのコンサートです
カーネギーホールでも演奏された彼女のヴァイオリンをすぐ目の前で聴く事のできるまたとない機会です

八ヶ岳南麓の「ロッジ詩遊館」で開かれるミニコンサート
3、40名で一杯の小さな会場ですが、各地からわざわざ来られている熱烈な「劉薇」ファンの集いです
某有名大学の学長さん後夫婦など著名な方たちも多数お見えのようです
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来日20年を迎えられるだけあって、言葉もとても流暢
ヴァイオリニストとしてだけでなく、東京芸大大学院で音楽芸術博士号をお持ちの才女、埋もれた楽曲の発掘、研究も続けておられます
どうしても西洋の楽曲の多い中、中国、日本の曲を積極的に取り上げ演奏されています
今回も中国の作曲家「馬思聡」(ましそう)の山歌、秋収舞曲
日本の作曲家「寺嶋陸也」の奄美の子守唄、「貴志康一」の漁師の歌など10数曲
もちろんバッハも聴かせていただきました「無伴奏組曲第3番よりプレリュード、ガボット」

その卓越した演奏もさることながら、すぐ目の前での演奏にもかかわらず、擦れ音(指のすれる音、弓のこすれる音)が殆ど無くとても聞きやすいのです
ミニコンサートを意識した心づかいなのでしょう、そしてトークもとても素敵です
「文化大革命」の嵐の中隠れての練習、父親が遠くまで出向いて書き写してきてくれた楽譜
そんなお話を聞かせて頂きました
そして日本ではあまり知られていない寺嶋陸也、貴志康一の研究のお話もとても興味深いものでした
そしてアンコールの、最後に演奏されたのが、八ヶ岳に因んだ(竹久夢二はこの八ヶ岳でその生涯を終えました)

「宵待ち草」

得意の美しい高音をたっぷりと堪能させていただきました

実に素敵ひと時でした

「劉薇」
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                         サインを頂いたCD
                         名器、グァルネリ・デル・ジェス 銘「ムンツ」で奏でらる
                         美しきロスマリン~珠玉のヴァイオリン名曲集

ただ残念なのは、ご一緒できるはずだったハービーグー家
お預かりのワンコの大脱走で森を駆け回っていて

コンサートに来ることができませんでした

とても心配です

by takibiyarou | 2007-11-07 07:22 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 07月 18日

虚 空 の 音

07-7-7
友人の誘いで「八ヶ岳環境映像祭 2007. 地球交響曲(ガイアシンフォニー) 第六番 上映会. 長屋和哉“虚空の音”演奏会 」に行ってきました

地球交響曲 第六番は 龍村仁監督によるドキュメンタリーの映画です
この作品は「長屋和哉」氏の奏でるドニパトロ(シンギングボウル)、水の入った「ドニパトロ」の縁を木の棒でこする振動に水が共鳴し誕生した無数の波動の柱の映像と
銀河の映像のオーバーラップから始まります
・・・・・・
我々が住むこの世界は、生々流転する全ての存在が、それぞれに独自の“音楽”を奏でながら、互いに響き合い、次々と新しいハーモニーを生み出しつつ、ライブ演奏されてゆく壮大なシンフォニーのようなものなのです。
・・・中略・・・
今我々人類に早急に求められているのは、自分以外の存在が奏でる“音楽”を聴く耳をもう一度開くことです。そして、“耳を開く”ことはとても簡単で楽しいことです。
閉じているのは我欲に呪縛された“耳”だけです。私達のからだを構成する1028乗個もある原子の一つ一つは、今この一瞬にも、外の世界に存在する全ての原子達と響き合いながら、美しいシンフォニーを奏でています。それが“生きている”ということです。
内なる音楽を聴くことは、外なる“音楽”を聴くことであり、外なる音楽を聴くことは、内なる“音楽”を聴くことです。

「音を観て、光を聴く」旅、それが「地球交響曲 第六番」の旅です。

龍村 仁
・・・・・・

映像は、インドのシタール演奏家ラヴィ・シャンカールのインタビュー と演奏から始まり

そして奈良裕之氏の「喪り笛」を連想させる雪の原野とスピリット・キャッチャーの響きと映像

ケリー・ヨストの輝く光のピアノソナタとアイダホの豊かな自然

そしてKNOB氏のディジュリドゥ 天然空洞木の地を揺るがすような響き

ロジャー・ペインの鯨の楽曲へと展開されます

また雲龍氏のコアガラスの笛の響きは魂に浸透してゆくようです

そして長屋和哉氏の「編磬」(へんけい)の演奏で二時間にも及ぶ長大な「地球交響曲 第六番」の最終章となるのです
途中何度か知らず知らずのうちに涙の流れるような感動の映像と響きでした
映画の後は八ヶ岳に在住の知人「長屋和哉」氏のライブです、長屋和哉氏とは友人を介してお知り合いとなりました
同居の三頭のワンコは以前、我が家の宴にも参加したこともあります

鋼の板が幾つも吊るされています「編磬」です、そして大きさの異なるドニパトロシンギングボウル)も並んでいます
背後には大きな「銅鑼」、そしてシンセサイザー
「長屋和哉」氏の奏でる音は内なる波動と共鳴し楽器と一体となった様な感覚に引き込みます
そしてシタールのような音色が聞こえてきます、古代中国の楽器「揚琴」だそうです
百本もの張られた弦を叩く琴です、百本もの弦が互いに共鳴するその響きは鳥肌の立つような音色です
10世紀頃、イランで発祥した楽器「サントゥール」が、ヨーロッパに伝わりでツインバロンやピアノへと発展し、又ハンマ・ダルシマとなります
そしてシルクロードをわたり中国に伝来、現在の「揚琴」となりました
会場にはちょうど八ヶ岳の酒蔵「七賢」での七夕コンサートのために当地にお越しの「雲龍」氏も来られていて映画の中で演奏された「コアガラスの笛」をご披露していただけたのも印象的でした

2007の高原の七夕

虚空の音

素敵な響きとの出会いです
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地球交響曲(ガイアシンフォニー) 第六番

監督 龍村 仁

出演者

ケリー・ヨスト
ロジャー・ペイン
ラヴィ・シャンカール

出演者(虚空の音)

奈良裕之 Nara Yuji  (弓 スピリット・キャッチャー  )

KNOB (ディジュリドゥ 天然空洞木)
ディジュリドゥは、5~6万年前からオーストラリアの先住民アボリジニが使い始めたと言われる大地との交信のための楽器

雲龍 Unryu  (コアガラスの笛)
コアガラスはメソポタミアで紀元前1600年頃に始まり、紀元前1世紀頃に吹きガラス技法の発明とともに途絶えたとされる。
金属棒の先に耐火粘土等でコア(核)を造り、溶かしたガラスで覆い整形徐冷し、中のコアを掻きだし仕上げる
トンボ玉

長屋 和哉 Nagaya Kazuya (打楽器・磬)

幾つも吊るされた鋼の板の打楽器



      写真
「ドニパトロ」(シンギングボウル)
「編磬」
「揚琴」

by takibiyarou | 2007-07-18 06:48 | 八ヶ岳 | Trackback | Comments(0)
2007年 03月 09日

Utsuho

先日友人からCDを頂いた
「うつほ」長屋和哉氏のアルバムです
長屋氏はホールはもちろん、神社、寺院そして遺跡、あらゆる場所で様々なジャンルのアーティストと
コラボレーションを積極的に展開する八ヶ岳在住の演奏家です
彼とお会いしたのはやはり友人邸の建築現場
その現場を長屋氏も手伝いに来ていたのです
彼の演奏は既製の楽器をほとんど使用しない環境音によるノイズミュージック
そのときのお話で、私が以前一緒にお仕事させて頂いた讃岐特産の石「サヌカイト」で
すばらしい「石琴」を製作演奏されている「宮脇磬子さん」と共通の知人であることが判り
初対面なのに楽しいお話をさせて頂きました
そんな彼の1999にリリースされたアルバムです
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・・・・・・・・・
「うつほ」とは、
古木などにできる虚ろのこと
宇津保物語には
北山で育てられた貴人(あてひと)の男子が
母に秘曲を授けられ
やがて都で琴の名手になる、という条がある

うつほは、音霊にみちている
・・・・・・・・

アルバムの見開の言葉です

聖地吉野の山々に挟まれた谷間の小さな集落
悠久の時を超えて森の精霊たちとの交感と
焚き火の炎の揺らめきの中で演奏され収録されたと聞きます

そんな
魂に直接語りかけてくるような、そんな響きです


NAGAYA Kazuya 

サヌカイトのこと宮脇磬子 

by takibiyarou | 2007-03-09 06:58 | 雑観・雑考 | Trackback | Comments(0)