2001年 01月 01日
魅 惑 の 摂 理 岩 石・鉱 物 砂漠のバラ(石膏)(デザートローズ Sand-Rose CaSO4・2H2O Mexico 砂漠のバラ 「2005日本国際博覧会 愛・地球博」 アフリカ共同館より 砂の中に染み込んだ水分が、周囲のミネラル(石膏)を溶かし、長い年月をかけてバラ状の結晶を形成しました。 かつてオアシスの有った所に多く産出します。 グリーン石膏 Selenite Australia 芝生?? グリーン石膏 先の方が透明感があり、下に行くに従って不透明度が増す切り取られた芝生のような、 緑の石膏の単斜晶系の結晶です。 オーケン石 Okenite Ca5Si9O23・9H2O India 綿菓子ではありません、これでも石です オーケン石 (ラビット・テール) ドイツの自然研究家であるL.OckenにちなんでOckeniteと名付けられ、その後Okeniteと改名されました。 三斜晶系の針状結晶が放射状集合体となったものが多く発見されます。 希少価値が高いため、手にした者には幸せが訪れるとも云われていて、パワーストーンとして、あるいはヒーリングに使われています。 火山岩の晶洞中に産出し、針状結晶の放射集合体で、鉱石とは思えない(うさぎの尻尾のような)ふわふわとした柔らかさです。 どうやってできるのかがまだ解明されておらず、雪の落ちてくる過程で変異が起こり、つくられると云う一説があるほど、神秘的な鉱石です。 ダイヤモンド原石/キンバーライト Diamond/Kimberlite South Afrca キンバーライトはカンラン石と雲母含む火成岩で、ダイヤモンドを含んでいることがあります。 マントル内に生成したガス成分に富んだマグマが1時間程度の短時間で地表に噴出したいうダイナミックなプロセスを経て、ダイヤモンドは地表に運搬されました。 キンバーライトは南アフリカ、ケニア、シベリアなどに多く分布しており、8000万年前から1億2000万年前に出現のピークがあるようです。 サハラ砂漠の砂 砂漠の砂 モロッコ・カサブランカ東方約500Km Erfoud北方約70Km地点の サハラ砂漠の砂です ゴビ砂漠の砂 「2005日本国際博覧会 愛・地球博」 モンゴル館より 黄鉄鉱の立方体結晶 Pyrite 愚者の金 黄鉄鉱(パイライト) 黄鉄鉱は金、黄銅鉱などと比べ非常に結晶化しやすく、温度や圧力などの条件によって様々な形態になり、おもに立方体、五角十二面体、八面体などの結晶を作る。特に五角十二面体は黄鉄鉱やその仲間である輝コバルト鉱には普通であるが、その他の鉱物には珍しいため、黄鉄鉱面とも呼ばれる。 金塊的な外観から「愚者の金(fool's gold)」とも呼ばれます。 テレビ石 曹灰硼石(そうかいほうせき) ウレクサイト(Ulexite) NaCaB5O9・8H2O 硬度2.5 アメリカカリフォルニア州 テレビ石(ウレクサイト) 塩湖が干上がったところに形成されます。 この純白で絹糸光沢のこの鉱物の特徴は,繊維状の結晶が平行に接合していることであり,新聞などに乗せると文字が石の表面に浮いて見えます、これをグラスファイバー効果といいます。 馨石・サヌカイト 古銅輝石安山岩の一種 打楽器としてのサヌカイトによる演奏者 臼杵美智代 石琴 サヌカイト 香川県坂出市東部、五色台の付近から古来「カンカン石」として親しまれてきたサヌカイトが産出します。 和名を「讃岐岩」といい、たたくと「カーン,カーン」金属音を発し、心地よい余韻を残して響きます。 人々は、この岩石を江戸時代のころから「馨石」(けいせき)とも呼ばれてきました。 サヌカイトは、この五色台や屋島をはじめとする北部地域に広く分布する古銅輝石安山岩の一種で、瀬戸内地域に起こった火山活動によってマグマが地表に流出し、冷え固まってできた岩石です。 1891年ドイツの地質学者ヴァインシェンクにより「讃岐の岩」の意をこめ「サヌカイト」と命名されました。 約百年前、香川県国分寺に住む住職、長尾猛がこれを研究採掘し、仏教音楽「声明」の伴奏楽器として音階に編んだ石琴を制作し宮中にも献上したそうです。 長尾猛の長女、宮脇磬子さんは如石堂と号した父の跡を継いで、今もサヌカイトを採掘し、自然の形をそのままに音階配列、さらに美しい音を求めています。 乳香(ニュウコウ) 「2005日本国際博覧会 愛・地球博」 アフリカ共同館より頂く 乳香は、古代より「お宝」の一つとして有名です。 現代ではアロマセラピーのエッセンシャルオイル(精油)、香料として使用されている乳香の歴史は古い。 約二千年前、パレスチナの寒村ベツレヘムの馬屋で イエスと呼ばれる赤子が生まれました。 東方にあって占星術の研究をしていた三人の学者が星に導かれて この赤子を訪ね、三種の宝物を捧げました。 このキリスト誕生の物語はあまりにも有名ですが その時の贈り物が 「黄金」と「没薬」と「乳香」なのです。 新約聖書はそのように伝えています。 乳香はカンラン科のニュウコウジュという木の樹脂が固まったもので、没薬のほうも、ごく近い種類の木の樹脂が固まったものだそうです。 シルクロードを通じて古くから西方と交易のあった中国では、乳香も没薬も古くから薬物として導入され、中国での生薬の名として、西方でいうオリバナムを「乳香」と、「ミルラ」を「没薬」と呼びました。 中国では乳香、没薬とも外科・整形外科の常用鎮痛薬で、両者を併用することが多い、とあります。 古代エジプトでは、遺体を防腐処理してミイラ化するのに没薬が使われたのですが、その薬の名「ミルラ」が「ミイラ」という名になってしまったそうです。 <岩塩> [ポーランド・ヴィエリチカ岩塩坑の岩塩] 世界遺産の一つヴィエリチカ岩塩坑は10世紀末、ピアスト朝のボレスワス一世の時代に採掘が始まり、13世頃から本格的に採掘が行われた 産出される岩塩はポーランドの重要な財源となり、14~16世紀にはポーランド収入の約30%を占めました 17世紀頃から衰退し始めましたが、現在も岩塩の産出はあり、現存する岩塩採掘鉱山としては最古だそうです 300m以上の深さに岩塩の彫刻や礼拝堂があるようです ポーランド館でジオラマ展示された物です [ヨルダンの岩塩と死海の水] 流れ出る川がなく、年間を通じて大量の水が蒸発する死海の塩分はきわめて濃い 一般の海水の塩分濃度は4から6%であるのに対して、死海は25%の濃度を有するそうです この濃い塩分濃度のため浮力が大きく、人が死海に入って沈むことは極めて困難 またこの塩分濃度のため、湧水の発生する1ヶ所を除いて魚類の生息は確認されていません 死海という名称の由来もここにあるらしい 死海の塩分は、ヨルダン川および主に周囲から涌き出る温泉から供給されているそうです ヨルダン館・死海のプールより入手(瓶はイエメンの香水瓶) [モンゴルの岩塩 ] モンゴルでは古来、岩塩を茶やスープなどあらゆる飲食物に用いるほか弱った家畜の薬にも使われてきました 薄ピンクのとても美しい岩塩です モンゴル館にて入手 [クロアチアの塩田の塩] 現在も塩田が残るストン、ニン、パグの3か所から空輸されたお塩です ストンは、「アドリア海の真珠」と呼ばれる風光明美なドブロブニク近郊、欧州最古で、4000年前にできたとも言われる 塩田があり(ハプスブルク帝国の)皇室御用達の塩田でもあったそうです 甘みのあるとても美味しいお塩です クロアチア館の床映像のスクリーンとして使われました ■ 珍 奇 薄 物 館 1 悠久のときの流れに ■ 珍 奇 薄 物 館 2 魅 惑 の 摂 理 ■ 珍 奇 薄 物 館 3 流 れ 星 の か け ら た ち ■ 珍 奇 薄 物 館 4 愛 し き も の た ち ■ 珍 奇 薄 物 館 TOP
by takibiyarou
| 2001-01-01 00:09
| 珍 奇 薄 物 館
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