木洩れ日の森から

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2014年 03月 24日

乙事のこと その二 「遠近」

さて、「遠近」、これ何と読むのでしょうか??

先日、当地の不思議な小字名「乙事(おっこと )」についての記事を書きました
そこで、「乙事」(おっこと)はかつて音骨・乙骨(おつこつ)と呼ばれていた所まで、何とかたどりつくことが出来ました

しかしながら

この地がむかしむかし、なぜ、(おつこつ)と呼ばれていたかについては

まだまだ、謎の中・・・

と結ばざるを得ませんでした

ところが
その後、「富士見町史 上巻」を読み進めるうち
何とかその疑問の答えとなる記述を見つけることができたようです

乙事の語源、由来
諏訪神社というと、全国に一万余の分社を持つ現在の諏訪大社のことで諏訪大社上社(諏訪市)・諏訪大社下社(下諏訪町)の二社からなっている。
乙事村には古くから鎮守神とか産土神、または氏神をまつる神社が二社あって、この二社は、ともに文化八年(1811)諏訪明神を勧請して乙事諏訪神社上社・下社といった。
たまたま、昭和二十三年(1948)上社が火災にあい、復旧にあたって、下社の本殿を上社に移して本殿とし、上社・下社を併合して一社とすることにし、現在の乙事諏訪神社となった。
上社は、はじめ御別当社として室町時代の延徳二年(1490)、いまの地に鎮座したといわれる。そのころ、のちに廃村となった稗之底村の一部の人々は、すでに乙事村に下ってきていた。乙事村の名前は、おちこち(遠近)からきているといわれるように、稗之底村をはじめ各地から集まった人によって構成された。
「富士見町史 上巻」第五編 第十五章 第三節 諏訪社 
乙事諏訪社の沿革の項 P1259 執筆者 竹内美幸 
おちこち(遠近)・・・??

早速「遠近」を辞書でを引いてみますと

おち‐こち〔をち‐〕【近】


  遠い所と近い所。あちらこちら。

 

  将来と現在。昔と今。

 

 おちこちびと【遠おちこちびと【遠近人】

  あちこちの人。


とある


「おちこち」


主に詩歌で使われる日本古来の美しい言葉であるような

乙事村は各地からの「おちこちびと」からなった村で

「おちこち」遠近、それが「おつこつ」、そして乙骨・音骨の文字が当てられれ

現在の「おっこと」乙事となった

なるほど・・・


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乙事の杜


この説の信憑性は確認することは出来ませんでしたが

それでも

やっと長年の、胸の閊えがとれた思いです











by takibiyarou | 2014-03-24 04:46 | 物語 | Trackback | Comments(10)
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Commented by kawasei1008 at 2014-03-24 08:38
おはようございます。
家の近くの神社にも乙子神社(子供の無事を守る)
(おとご)神社と読みますが・・・関係ないですね。
Commented by reikogogogo at 2014-03-24 08:49
一寸持った興味、思いがけない満足感でいっぱい有り難うございました。私は甲乙丙の乙か?と十干・十二支の事を考えていましたから。
おちこち(遠近)の読みも忘れていました。
Commented by ぶんとも at 2014-03-24 09:58 x
何も知らないで、森の生活楽しんでいましたが
いろいろな事がわかって、さらに親しみ深くなりました。
そう言えば「乙骨」と名前改めた「五味」さん。
茅野、宮川地区のあたりではたくさん五味さんがいて
小さい頃から変わった名前だなぁと思っていましたが
何かゆかりがあるのでしょうかね?
先日母とのお墓参り、墓石にも「五味」さんが
たくさんむかえてくれていました(笑)
Commented by takibiyarou at 2014-03-24 10:42
kawaseiさん
乙子神社の(おとご)はたぶん末っ子を意味する言葉だと思われます
岡山の乙子城だとか、割りに各地にこの地名がありますね
しかし、漢字は後で当てられたことが多いので、漢字の意味からだけでの判断は難しいです
Commented by takibiyarou at 2014-03-24 10:49
reikoさん
頂いたコメントが、長年の胸の閊えを取るいいきっかけとなりました
そうですね、私も最初は甲乙をイメージしましたが、漢字は後での当て字が多いようです
その村の成り立ちに想いをはせる、それが謎の解明の鍵なのかもしれません
Commented by takibiyarou at 2014-03-24 11:05
ぶんともさん
確かに「五味さん」「平出さん」は多いですよねー
お仕事で何人かの「五味さん」とお会いいたしましたが、皆さん富士見のご出身でした
やはりこの辺りでの「五味一族」は相当強力な名家だったのでしょうねー
乙骨と姓を改めたのは、旗本として幕府に仕えた「五味氏」で、それとは別に地元に残った「五味家」は
名主家としての「五味家」を引き継いだと聞いています
確かにこの地一帯には「五味一族」の足跡がいたるところに見られますね
Commented by ふきのとう at 2014-03-24 23:05 x
実は乙事には苦い想い出があるのです。郵便局で見た小冊子に
「乙事の蕎麦を食べないで蕎麦通とは言えない」と言う記事を見て、
蕎麦好きの私達は、直ぐさま実行に移したのでした。
...ところがお店の選択不足が災いして、悲惨な思い出となってしまいました。
約、15年位前ののお話です...。
Commented by takibiyarou at 2014-03-25 05:33
ふきのとうさん
私はあまり外食しませんので、殆ど知りませんが
あの、町営のお蕎麦屋さんに行かれたのでしょうか
観光バスが連なるようなところなので、私は敬遠しております

JAで富士見の生蕎麦を買ってきて、家で食べるおそばが私は好きです
気軽に一杯、呑めますし、ね
Commented by ふきのとう at 2014-03-28 09:17 x
すが漏れ、俳句では冬の季語ですね。
音むではとても優しい響ですが、そうは言っていられないですね。
雪の降らない土地に生まれ育ちましたから、雪に幻想的なイメージを
持っていましたが、近年の雪害を見聞きするたびに自然の恐怖を感じています。
Commented by takibiyarou at 2014-03-29 05:35
ふきのとうさん
「すが漏れ」、季語にもなっているのですか
確かに風情ある響きですが、かなり大変なことです
私もュk時の降らない地域で生まれましたので
初めて知った言葉でした
今回の大雪、雪国の大変さ、思い知りました
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