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木洩れ日の森から

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2006年 09月 01日

秋 の 気 配

朝夕は涼しさを通りこして肌寒く上着がほしい高原です。
森の櫨も少し色づき始め、秋の準備におおわらわのようです。
そんな秋の気配に似合いそうな器があります。
秋 の 気 配_d0082305_7253720.jpg

            素山の器
金重素山は陶芸界の重鎮「金重陶陽」を兄に持ち、岡山市内の円山に窯を築いた備前の作家です。
六古窯の一つの備前、その中でも特に素晴らしいとされている桃山の茶陶を手本に、その独特の柔らかな土味を再現し深みのある緋襷を電気窯にて物にしました。
そして、備前だけに留まらず、粉引釉などの釉薬物にも取り組み品格ある素晴らしい作品をたくさん残されています。

小さい頃、よく父と円山窯の陶房を訪ね、遊びながら轆轤の手ほどきを受けました。
その後も父の飲み友達として、ご家族ぐるみのお付き合いを頂き、その中で多くの教えを頂けたことを今も自慢にしています。


そんな恩師の器に、先日拾った毬栗を盛ってみました。

金重素山

秋 の 気 配_d0082305_7245762.jpg

          金重素山
            備前 桟切菓子皿

端正なフォルムと柔らかな肌合いそしてさりげない牡丹餅、秋の香りの器です。
我が家ではお漬物なども盛って出しますが、大変寛容な器でもあります。

by takibiyarou | 2006-09-01 07:39 | 八ヶ岳


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