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木洩れ日の森から

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2007年 02月 15日

春 一 番

ちょっと宴の話から離れますが

朝から鼻がむずむずします
目も少し痒いようです
花粉症の私にはつらい季節となりました
この季節には強風が多く、花粉を遠くまで運んでくれます
昨夜もかなりの強風が吹き荒れました

立春の後最初に吹く強風を「春一番」と呼ぶそうです
昨夜は嵐、どうやらその「春一番」のようです

春 一 番_d0082305_16165080.jpg


「春 一 番 山 を 過 ぎ ゆ く 山 の 音」  滋章


・・・
「山を過ぎゆく」「春一番」の風音を「山の音」と聞いた。
その春嵐が山から生まれ、山々を通過して、ますます力を得てゆき、はては山を離れた所にまで行きつく。
眼前の山景も大きいが、それより更に広汎な人界にも到って猛威を及ぼす風の力を、春一番の声とした。
それは全山を上げて甦る新生命の息吹の響きでも在ろう。
・・・
この句は昨年亡くなった父の代表句です
この句から取った「山 の 音」をタイトルに句集を出版させて頂いた際、師匠の「鷹羽狩行」氏(俳誌「狩」主宰)より頂いた解説の一部です
師に認めていただいたこの句は「天声人語」に取り上げられたり講談社編の歳時記にも記載していただいたりとずいぶん一人歩きしてきました
そんな句を刻み、米寿の記念に句碑をと準備していた矢先でした
来年当たり、倉敷のゆかりの寺さんの落慶法要に合わせて建立させていただけたらと考えております

この季節

くしゃみと共に思い出す

父の思い出です



書 高木聖鶴
句集「山の音」の表紙にと書いてくださいました

by takibiyarou | 2007-02-15 16:13 | 八ヶ岳


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