今からおそらく15,6年も前の頃でしょうか
その頃はお休みにはよく銀座に出かけておりました
その頃私が勤めていた会社が銀座(かなり裏のほうですが)にあり、そのため安くて美味しい店などの
情報が容易に入っていたからです
夜にはとても入れないようなお店でも、お昼のランチは格安でいただけるお店が意外に多いのです
そんな銀ブラで見つけた、あるデパートのアンティークショップ
ピアス、指輪、ネックレス、そんな装飾品のアンティークを並べていました
もちろん高価なものは買えませんが、お財布に見合った掘り出し物を探すのが私たち夫婦の楽しみでした
そんなある日、家内が見つけてしまったのです
丁度その時お店では「アンティーク時計」の特別展が開かれていたのです
何気なくケースを見てまわる家内が、ぴたりと動かなくなります
見つけてしまったのです、素敵な時計を
しかし、すぐに決められるようなお値段では有りません
その場は、何とかなだめてランチに向かいます
しかしランチの間も、話はさっきの時計
1930年代製の手巻きの時計です
このメーカーの名前は勿論知ってはいましたが、どうも趣味ではなかったのです
しかしこの時計は違っていました、とってもシンプル
特有のギラギラしたこれ見よがしの装飾がありません
前々から家内がちゃんとした席に出来る時計が欲しいと言っていた事もあり
何とかするしかないでしょう
そんないきさつで求めた時計です、まだ80年弱ですのでビンテージと呼ぶのでしょうか
二巻き半だけ手巻きしますと
今でも現役で
素敵に時を刻んでくれます
時間はそうとう大雑把ではありますが
1930年代
ロレックス
手巻き
菊型リューズ
9KPG
本体は柔らかい色合いの9Kピンクゴールド
菊型リューズは1930年から50年位までの物でかなりの珍品だそうです
とてもエレガントな風合いの、美しいドレスウオッチです