雪の森を後にしてまだ数日なのですが
もう、森が恋しくてたまりません
別に何があるわけでは無いのですけどね
そんなに辛いことがある訳でもないのですけどね
仕事上の飲み会も、あんまり気乗りがしないのです
ああ、週末が待ち遠しい
ここのとこ家内は忙しくて、ノエルと二人きりの森暮らし
寂しくないかって ?
そりゃー寂しいですよ
でもね、その寂しさがまた酒の肴でしてね
ノエルと二人、深深と降り続く雪を見ながらの湯豆腐も、なかなかいいものなんですよ
勿論友人たちと、わいわいとやる宴もいいですけどね
たまには一人で森に浸るのも
ちょっとオツなものですよ
こんな時は、贅沢はいけません
豆腐とネギだけのほんとの「湯豆腐」
それに、「糠漬け」なんぞがあればそれは最高
時折、木々の枝から落ちる雪神楽 (こんな言葉があるでしょうか)
手炙りの炭の爆ぜる音だって、それは素敵な森のたのしみ
雪が無い時は寒さを忘れて、満天の星を仰ぎ
なに想うのかって ?
こんな時には、なーんにも頭に浮かびはしませんよ
ただ、ただ引き込まれるように、夜空を仰ぐだけ
それでも、ジーンと何かに心が満たされる、そんな気がするだけなのですけどね
月の明るい時はまた少し違いますよ
森に伸びる色んな影が、また別の世界を見せてくれるんです
月の光に照らされると、すべてが不思議な感じに見えますね
それに、月も星も無い夜の、あのどこまでもどこまでも深ーい、闇
そんな時には灯りを消して、その深い闇の中に吸い込まれるような
そんな小さな冒険もちょっと楽しいのです
この前森を後にしたとき、枝に刺してきたミカン
気がついてくれたでしょうか
森の小鳥たち
先週降ったあの雪は
まだ森の枝にあるでしょうか
ちょっと、寂しがり屋の
ちょい枯れオヤジの、独り言