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木洩れ日の森から

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2008年 04月 01日

ス ロ ー ラ イ フ と いう 暮 ら し

このブログを書き出してからはや一年半を経過しましたが
イヤハヤ、我ながらよくぞこれほど飽きもせず、食った、呑んだのお話ばかり
わざわざお越しいただいた方々には大変申し訳なく思っております
しかしながら、この「食った、呑んだ」が私の生活の根源なのでありますから、いたし方ございません
ましてノエルの森に居る時は、なおさら
そういえばこの所、ノエルの森のご近所でも山荘の建築工事が目に付くようです
不況下で森の地価が下落したのも一因でしょうか、それとも、定年を迎えつつある「団塊の世代組」が田舎へ、森へと押し寄せてくる前兆なのでしょうか
そんな方々の間で「スローライフ」なる言葉がもてはやされいるようです
不動産関係も当然それに乗っかって、田舎暮らし、山荘暮らしイコール「スローライフ」と宣伝します
森に来られる方たちの中には隈なく観光地を巡り、オーガニックレストランを駆け回る方たちもおられます
「スローライフ」と言うからにはもっとゆっくりと、などとは申しませんが・・・
しかしまあ、それはそれでいいのでしょうけど
さりとてこの「スローライフ」、明確なる定義があるわけでありません
が、せっかく森にいるのです、出来るだけ森に浸っていたい、そして出来るだけ「森の食卓」で食したい
そうそう、そもそも「スローライフ」の原点は1980年代に北イタリアで始まった「スローフード運動」だと聞いています
それは「ファーストフード」では無く、その土地土地の原点に立ち返り食生活を見直し、伝統的な食材や料理が消えるのを防ぎたいとの思いからの運動で
その広まりと共に、のんびりとした生活の中で環境や地元の歴史を愛し、自分の価値感でより質の高い精神生活を目指そうとの思いから
「スローライフ」の言葉も生まれてきたとも聞いています
この言葉から思い起こされるのはやはり、H.D.ソローの「森の生活」でしょうか
彼の極限的生活は別として、「シンプルライフ 」の思想にはとても魅力を感じます、しかし今私たちが電化製品をすべて捨て、家具を捨て、すべてを捨てることが出来るでしょうか
そしてまた そんな 「シンプルライフ 」のキーワードとして「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」「LOHAS(ロハス・Lifestyles Of Health And Sustainability )」なる新語すら登場し環境と健康に関心を持つライフスタイル自体を営利活動のターゲットともされて、おしゃれにデザインされたライフスタイルが提案されます
しかしマニアル化された「シンプルライフ 」ではどうも心地よくはありません、さりとて肥大化した今の暮らしもそろそろダイエットしなければならないでしょう

森の小さな山荘では掃除機よりも「箒と塵取り」が活躍しますし、衣服にしても「暖か肌着と作務衣」があれば事足ります
でも冷蔵庫だけは必需品(凍らないために)、器ももうこれ以上は必要なさそうです
そんな風に本当に自分に必要なものは何なのか、そのことを真剣に問い、少しずつではありますが物欲から開放されることこそが必要なのでしょう
商魂の餌食とならず、自分なりの価値感の「篩」で少しずつ 、自分なりの「シンプルライフ 」に近づきたいと考えるようになりました
ス ロ ー ラ イ フ と いう 暮 ら し_d0082305_392077.jpg

                            07 ある夏の日の午後


なかなか難しいことですが、そろそろ「暮らしのダイエット」を始めても良い頃かもしれません
そんな「身の丈にあった暮らし」こそ、森での「スローライフ」のベースとなるのかもしれません

そしてその土地、このひと時を大切に

だからこそ安直な方法に走らず、本物を見据える

そんな時間を持てること、いや、持とうとする事

それが「スローライフ」なのではないでしょうか

なんだかそんな気がします

まずは「スローフード 」から

山菜の美味しいこれからの季節

森の恵みを少しだけ頂いて、森の食卓を囲みます

蕗の薹はお味噌と和えて「蕗味噌」に

ワラビは灰汁抜き、お浸しに

タラの芽と コシアブラは天ぷらに

勿論お酒だって頂きますけど、ね

by takibiyarou | 2008-04-01 06:37 | 八ヶ岳


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