このところ、我が山荘のリホームネタで楽しんでいます
先日入手した杉の耳付き無垢板を宴用のテーブルに、そしてその残りを玄関の式台にと考えております
以前ハービーグ家に頂いた栃の木のテーブルは、木地のまま荏油で磨きこんでいるのいですが
さて、この杉材はどうしたものでしょう
赤身の部分が多いのでこれに合わせて、少し茶系統に染色した方がいいかもしれません
そこで、古来からの塗装法を調べてみました
まず漆、これも先日入手の「くぐり戸」はこの拭き漆、木目を生かした堅牢な塗装です
しかしこの漆、かぶれます
私は大丈夫なのですが、室(むろ)に入れて乾かさねばなりません
素人にはまずは、無理でしょう
次に松墨、この方法のは今回天井や床に使用する予定です
そして弁柄、酸化第二鉄といいますから、赤錆ですね
古来から防腐、防虫剤としても使われてきました
京都や金沢のあの赤い弁柄格子が有名ですね
そして柿渋、これも防腐、防虫剤としての効果があり古くから使われてきた方法です
色合わせの為、この柿渋に弁柄、松墨を混ぜて使用することが多いようです
柿渋は塗装後、紫外線により発色します、なので時間が掛かるのです
そしてこれらの塗装の後やはり、荏油などで磨き上げます
そんな日本古来からの塗装法の中で
ちょっと変なものを見つけました
幻の塗料、「久米蔵」
かつて、名古屋の「渡辺久米蔵本舗」なるところで紙袋で販売されていたらしい黒土
それを膠(にかわ)と水で溶いて素手で塗りつけていたらしい
いくら検索しても、これ以上の情報は得られませんでした
勿論、現在入手は出来ません、よって「幻の久米蔵」沖縄のお酒ではありません
ところが、この幻の塗装顔料を再現された「古色塗料久米蔵」なるものを発見
説明を読む限りでは上記の柿渋、松墨、弁柄などをまぜ油に溶いたものらしい
水性のようですので使いやすそうです
今回は
この「幻の久米蔵」で
遊んでみましょうか