08-12-27
昨日は篆刻の道具を衝動買いしてしまいました
実は以前から篆刻には興味を持っていたのですが、書画の嗜みも無い私にはあまり必要とはしませんでした
しかし今回この上海の地を踏み、中国のすばらしい歴史に接する機会が多くなればなるほど
漢字に対する興味が以前に増して湧いてきたのは事実です
そしてまた、以前上海博物館 中国歴代印章館 で見た一つの印影が私に強烈な印象を与えました
そのときは、単に素晴らしいなーと思うばかりでしたが、その印影がなんだか忘れられなくなってしまいました
そんなこともあって、篆刻の道具の衝動買に走ってしまったようです
そんな、「印影」に今日、再び逢ってきました
上海博物館 3階 中国歴代印章館
展示室の数々の印章の中でも、これほどのびのびとした印象でしかも、素晴らしい品格と現代的なデザイン性に富んだ印影はそれほど無いように思われます、もちろんまったく素人の印象でしかありませんが
この「一 日 之 跡 」がどんな意味なのかは存じませんが
こんなにも素敵な篆刻作品に魅せられて
うかつにも
衝動買に走ってしまったようです
「 一 日 之 迹 」
鄧 石 如 (とう せきじょ)
写真は上海博物館のご承諾を頂、撮影させていただきました
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追記
「 一 日 之 迹 」とは
今日一日の足跡
「跡」は「迹」と同じ、あしあと・あゆみ・おこない・功績などの意味があり
自分が残した今日一日の足跡
つまり、その人の進歩のあと、仕事などのことである、そうです
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鄧石如は清代の書法家、篆刻家、鄧氏の篆刻は書法のおかげで成果を上げ、後世は「書は印から入り、印は書より出る」と評している
作品は秦漢古璽に拘らず自分なりの面目を成していて、風格は自然質朴、剛健華美である
呉熙載、呉咨、呉儁などに影響を与え、後世から「鄧派」と証せられた
上海博物館 中国歴代印章館 日文リーフレットより
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